4月は別れと出会いのシーズン
学年が変わる4月に多いと思うけれど、チームによってはコーチが変わることがある。
そうするとスタメンや途中交代で入れそうな子供たちに悲喜劇が起きる。もちろんその親も。
圧倒的に上手いと認知されている子であればコーチが変わってもスタメンに選ばれるので問題はない。しかし、スタメンとサブのボーダーラインの子や途中交代要員かそうでないかというような、それまでギリギリスタメンだった子がベンチになったりということは起こりやすい。もちろんその逆も。一応コーチ間で引き継ぎはあるのだろうけれど、やっぱりドタバタは起きうる。
サプライズ選出は悲喜劇を生む
親としては、コーチが変わらなければ良かったのにとか、コーチ変わったおかげでとか複雑ではあるが、まだこれも、ボーダーライン上の子供たちの間での入れ替えであれば親自身を納得させることができる。困りものは、監督交代時の日本代表選考にもよくある、サプライズというやつ。まあ、2018年W杯では、監督自身がサプライズという事態に陥ったわけだが、それはそれとして。コーチが変わって、すぐではないにしろ、それまであまり評価されていなかったように見えた子が急にスタメンに抜擢される。スタメンどころか重要ポジションに抜擢されたりする。もちろん抜擢された子の親は嬉しい。しかしその裏には、当然相対的評価が下がることになってスタメン落ちする子が出てくる。その子の親の気持ちは複雑なはずだ。うちは前者であった時があってその時は嬉しくはあったが、今まで試合に中々出られなかった立場だったので、ポジションを奪われた子の親の気持ちも分かり、もちろん非常に嬉しいのだが、少し微妙な感情も合わせて持っていた。
サプライズが本当にサプライズなのかということは実のところ分からない
ただ、このサプライズ、コーチが変わったからと片付けるのが正しいかどうかは分からない。
ひょっとしたら、前コーチから、伸び盛りの子がいると引き継がれていて、満を持して抜擢された可能性もある。逆に、少年団だと、コーチはお互いの指導に不干渉で、そもそも情報の引き継ぎを敢えてしなかったりもするので、それによるスタメン変更の可能性もある。
突然のことへの対応
せっかく掴んだスタメンから落ちても、コーチを恨んだり、そのようなニュアンスを含むようなことを子供に言うのは、通常の場合は子供のためにならない。まあ、コーチが贔屓していることが明白であれば別と言えるが、、、この辺りは、大人の人間関係の話でもあり、なかなか子供に説明するのは難しいとは思う。しかし、そういうことに少なくとも小学生の子供は巻き込まない方が、教育上は良い。少なくともUー10以下である場合は。
世の中は広い。世の中にはいろんな人がいる。
ダメなコーチもダメな親もいる。これはどうしょうもないこと。プロの世界でさえ、監督との相性が言われ、監督を辞めさせた選手とか言われたりする人がいるのだから。まあ、そんな時は、チーム内で争うとか成長するとかそんなレベルを超えた解決策の方が、よほど子供のサッカースキル向上に役立つと考える。