日本語と少年サッカー

広く日本語に関わることとサッカーについて

天賦の才と努力と一芸


言うまでも無いけれど、サッカーでスタメンを獲得するための重要な要素は、才能と努力。小学生で才能に恵まれていれば、高学年になってから始めても努力すればスタメンを奪える。しかし、才能がない子は、努力してようやくスタメンを得られるかどうかという感じある。身もふたもない感じではあるけれど。

才能と努力の悲しい現実

才能と努力は掛け算みたいなもので、
〔才能〕×〔努力〕=〔実力〕
という単純な式が、悲しいことに結構当てはまる。まあ、これはサッカーに限らず運動系は全て当てはまるし、勉強のできるできない、はては顔やスタイルの良し悪しも当てはまるので、サッカーは、というよりも人生は全てそういうことだと言えそうであるが。

絶対的成長と相対的成長

才能があってもなくても努力すればその子なりには実力が上がる。これは事実である。キックにしろリフティングにしろ、やればやっただけの成果は得られる。しかしその努力で得られた実力は、才能が有り余る子が少し努力するだけで、抜かれてしまう程度のものかもしれない。足が速い遅いというのも同じで、努力すればその子なりには速くなるが、その限界は遺伝的に大方決まっているわけであるし。

しかし、それでもサッカーをやりたいという情熱のある子を持てば、少しでも早く少しでも上手くなって欲しいと願うのは親として当然である。実力のカラクリを知っても、上手い子を実力で追い抜いてスタメンになって欲しいと思うのは何も非難されることではない。

そこで一芸に秀でる作戦の出番となる

ただ、スタメンになるもしくは途中交代でも良いから試合にできるだけ長く出ることを目標とするなら、上手い子をサッカー技術で完全に抜くことをしなくとも方法がある。オンリーワンの便利屋になれば良いのだ。トータルではスタメンの子に勝てなくとも、一芸に秀でていれば試合に使われるチャンスはある。

しかも技術がまだ未完成な小学生の時期なら、その一芸のパターンは色々考えることができる。ゴールキックなら誰にも負けない、激しいディフェンスならこいつ、フォアチェックの天才、足技は無いがとにかく足が速い、いつも気づくとボールの周りにいる…とか。こういうオンリーワンの能力は、対戦相手や試合展開によっては必要になるので、普段の練習から、これらをアピールしておけば、他の能力がスタメンの子より劣っていても、ワンポイントで使われる可能性はある。特にチームのライバルにない一芸ならば、対戦相手の特徴からコーチがその一芸が必要と思ったら、真っ先に使ってもらえるかもしれない。自分の子が得意な一芸を更に磨き、チーム内で一番ではなくとも二番になるところまで行けば、毎試合スタメンとは行かないまでも、試合に出るチャンスは増えてくる。

小学生は一芸を磨けば何とかなりうる年代

何か一芸が無いかという視点で自分の子のプレーを見直し、それが見つかれば、その能力を伸ばすように一緒に取り組むと良いと思う。現にウチの子がU10において、ボールを追い回すことに特化した際は、高い位置でボールを奪取することが続き、攻撃面で貢献できた。この時は、スタメンのトップが攻撃的な子ではなかったのでアグレッシブさが買われ、トップのスタメンを得て公式戦に出続けた。まあ、高学年になれば、単純に追い回すだけではパスされたり、落ち着いてかわされたりするので、この一芸は期間限定だとは思うが。とはいえ、この追いかけも、フォアチェックと言えるほどに練度が上がれば、より上のレベルでも通用する技術となるから、追いかけ回しているだけと馬鹿にはできない。プレミアリーグでそれをやっている人もいるのだから。小学生のうちは、相対的な話ではあるがスタメンの子にもまだまだ未熟な点はあることが多いので、試合に出るチャンスは、色々とあると思う。