時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

アンパンマンはなぜ正義を貫けるのか


アンパンマンってどうしてあんなに精神的に強いのだろう。
苦境に陥っているはずなのに意思にぶれがない。
意思だけでなく行動にもぶれがない。
自分の身を削って他者を助けることはたやすいことではない(まあアニメだからとも言えるが)。
アンパンマンはどうして正義を貫けるのか。

その答えは「ジャムおじさん」にあるとみた。

困った時に頼るのはいつも…

アンパンマンは自分の顔が損傷したり困ったときに頼るのはジャムおじさんである。
ジャムおじさんはいつもアンパンマンのよき理解者でありサポーターである。
このジャムおじさんがいなかったらアンパンマンも今のような活躍はできないだろう。
ジャムおじさんが変わりの顔を作ってくれなかったら、うかつに顔を弱者にあげることはできないだろう。

進駐軍のガムやチョコ

そこで私はふと次のことを思い出した。
第二次大戦後、日本を占領した進駐軍の米兵が、町中でジープを止め、ガムやチョコを日本人の子供たちに配ったという話を。
この場合、配った米兵個人が慈悲深く貴重な自分の食料を飢えた日本の子供たちに分けてあげたというわけではないということが重要である。そういう対日本戦略の一環なのである。
自分は十分満たされていて、任務として貧しい子らに菓子を配っているだけなのである。
バックには米軍が控えているのである。
米兵の自身の意思ではなく、偉大なる後ろ盾により行動させられているのが末端の米兵なのである。
アンパンマンの背後にいる者
翻ってアンパンマンを見てみよう。
アンパンマンの背後にはアンパンマンの行動全てを握っている後ろ盾はいないか?
その後ろ盾はいつもアンパンマンを危険な目にあわせるようなことを言い続けてはいないか?

背後の偽善者

アンパンマンはジャムおじさんの正義を貫くため、衣食住と引き換えに戦うことを義務付けられた「ジャムおじさんの私兵」なのではないだろうか。
アンパンマンはひょっとして自分の意思ではなく正義の活動をしているのではないだろうか。自分の意思ではなく義務だからこそ「ぶれない正義」を貫けるのではないだろうか。