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徴用工判決対応に関する韓国首相の謎の弁明


責任の所在というか、外交問題の当事者が傍観者を気取ったコメントになっている。まるっきり日本側に気遣う気無し。天皇に謝罪要求した国会議長が新天皇に祝電を送ったように、後で辻褄が合わないことしなければならなくなる可能性は考えないのかと。ただし、これはハングルからの和訳によるニュアンスの問題の可能性は残る。

韓国首相、「政府対策には限界」=司法手続き進む徴用工判決

https://www.google.co.jp/amp/s/www.jiji.com/amp/article%3fk=2019051500743&g=int

JIJI.COM

 

しかし、少なくとも日本語に訳されたコメントは酷すぎる。

「司法手続きが進められている事案に対し、政府対策を打ち出すには、基本的に限界がある。さまざまな論議をしたが、結論は限界があるということだ」

これは結局、"限界がある"ことが言いたいだけで、"さまざまな"という言葉で取り繕っているが、「だから何もしなかった」と言っていると取って良い文である。

「司法手続きが進行していることに対し、行政府が出て何かしても、今までの経験を見れば、成功を収めることはできなかった。三権分立の原則にも合わない」

三権分立の1つである行政側が、「今までの経験を見れば」と最初から諦めモードの発言。これも、「だから何もしなかった」と取られても何も言えない文。しかし、判決は、この政権で出されたものであり、判決までに何らかの行政的対応はできたのではないだろうか。判決が出るまで何もせず、出ても何もしない。国内的にはそれでよいかもしれないが、ことは外交の問題でもある。

「行政府が代案を出しても、効果の保証はない」

これも酷くて、このニュアンスからは、「だから何もしなかった」と取られる文。

今回の3つの文が全て、「だから何もしなかった」という考えであふれている。まあ、国内のことだからということで、それは良いけれど、外交としてはどうなのだろうか。アメリカと中国の貿易戦争と同じタイミングだけに、日本の対応が気になる。