10000円を払って教える人が決定したそうです。応募に関する続報があるかもと思ったのですが、いきなりセレクションが終わったようです。選ばれたのは1人で、日程も1日から数日のみの感じですね。
本田選手のツイート
10000円を払って教える人を選ばせてもらいました。僕の都合の関係もあって選んだのは1人だけです。本当は1000人くらいは教えたい人がいたんですが。。。6月中に実施します。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) June 3, 2019
そしてこの教える企画、様々ば領域で続けるんで楽しみにしといてください。
ワールドカップ優勝を目指す企画ではなくて、「ワールドカップ優勝を目指す」というのは単なる応募条件というか、意気込みを見る基準だったようです。要は、応募者の主観。選ぶのも本田選手の主観で好きに行うというのは予め告知されていたから、結局、客観的なことは何もなく、実施期間から見ても、「本田選手との練習体験」ということでしょうね。どこかがスポンサーして、テレビかネットで放映されるのではないかな、「エンタメ企画」として。
違和感の所在
これはどういうことなのでしょう。何か少し引っかかります。このようなトレーニングで、ワールドカップ優勝の実現が近づいたと本田選手は考えるのでしょうか。この方法で実現が近づくなら、これを30回も実施すれば登録選手数は確保できるので、次回のワールドカップで優勝、せめてグループリーグ突破は余裕になるのでは無いでしょうか。たった30回で…そんなことあり得ないと思うのですが。あと、このツイートでも10000円を払ってとわざわざ金額を言っているのも引っかかります。
単なる楽しいイベントの1つ
最初のツイートは情報は少ないものの熱を感じることができました。しかし今度のセレクション完了メールは、詐欺師が何か言っているみたいな胡散臭さが漂っています。これを夢があるというのはおかしいと思います。夢ではなく、現実としてワールドカップ優勝を目指すことを応募者に求める企画だったはずだから。ゆえに、単なる楽しいイベントの1つに成り下がっている状況は、非常におかしい。
この企画の目的は何?
突然有名サッカー選手が言い出した企画ではあるが、これは結局、どんな目的を持って本田選手はtwitterで呟いたのだろう。そこがあまりにも分からなくて、これが夢のある企画と思えない。この企画で本田選手はワールドカップ優勝を実現できると「本気で」考えてはいないはずだ。となると、応募者には「本気でワールドカップを優勝したいという人」という条件を求めていた意味が分からない。「本気でサッカーが上手くなりたい人」でなぜダメだったのか。確かに「本気でワールドカップを優勝したい」という意気込みは「本気でサッカーが上手くなりたい人」と比べて覚悟が違う様にも思える。
個人情報を晒すことでアピールする人々
しかし、過去一度も優勝にカスリもしていない国にいながら、本気ですと言って選ばれようとするには、生半可な意気込みではアピールできない。何人選ぶかも第1報のつぶやきには書いていなかったし。目立つために個人情報をかなりの程度晒して応募した人たちがいる。結果的にたった1人を選んだと第2報で呟いたのだが、その1人のために非常に多くの人が、頑張りを見せて個人情報を晒してしまっている。しかも第2報では選ばれた人が誰なのかも公表されていない。本田選手は応募者を弄んだと言われたらどのように反論するのだろう。個人情報さらしたのは各自が勝手にやったことであるし、自分の好きに選ぶとか予防線を張っていたが、この予防線で防げないほど事態は大きくなっている。本田選手の募集がなければさらされなかった個人情報である。
誰を選んだかの説明責任
自分の好きに選ぶという予防線は、もはや切れていて、誰を選んだかの説明責任が本田選手に生じていると思われる。これはtwitterでの気まぐれなつぶやきではなくなってリアルな話になっているから。お金を払うというのも、いつでも中止できるし、払う側だから何やってもどう選んでも構わないだろうという予防線の1つだったと思われるが、これほどの個人情報晒し、しかも自ら晒すスタイルが発生すると、そうは言えなくなっている。応募者に本気を求める以上、自らが何重もの予防線の中にいることは許されないでしょう。
選ばれた人へのプレッシャー
これ、1人しか選ばれなかったということは、逆に選ばれた人が非常に注目されるわけで、その人にかかるプレッシャーは非常に大きなものになるはず。まあ、想像するに、「ああこういう人が選ばれるのか、夢があるな」という人が選ばれるのでしょうが、たぶんそれは当初の募集条件であったはずの「本気でワールドカップを優勝したいという人」とはちょっと違う人になるのではないだろうか。それでも、選ばれた人に対するプレッシャーは非常に大きいものとなる。1人を選んだと言いつつ発表しなかったのは、「契約内容」を調整しているのでしょう。実は10000円では全然ペイしないような条件の可能性があるから。例えば、ネットやスポーツニュースで氏名年齢どころか多くの個人情報さらされたりとか、その他ビジネス的に使われるとか、そのようなことを負うのに得るものが見合うかというのは、「あの本田選手からサッカーを教わる」というだけでは弱いこともあり得る。だから、選ばれた者も熟考が必要なはず。気楽にtwitterで告知され、気楽にtwitterで応募できたのであるが、実態は厳しい企画な気がする。
QWERTY配列
余談ですが、本田選手のつぶやきで「様々ば領域で」と、本来「様々な領域で」と書くべきところを誤植しています。これはおそらくQWERTY配列のキーボード(画面上の仮想キーボードかもしれないが)を用いたために、隣り合う「b」と「n」を打ち間違えたためだと思われます。ただし、「ば」と「な」は形が似ているので、手書きひらがな入力で、コンピュータが読み取りミスをした可能性もあり、ちょっとした謎です。