事件で亡くなられた方々にお悔やみ申し上げます。
結局、公表された。記事を読むと、警察は公表に前向きであるが、公表に反対する京都アニメーションと、遺族の方々の感情に配慮し、遺族の方々の了承を取られた方のみ犠牲者氏名の発表を行なったということ。今回の取り扱いは例外的なもので警察の公表に対する前向きなスタンスは、今も変わらないことが窺われる。
報道された記事
警察は公表が原則
記事のタイトル
「実名公表、京都府警が理解求める」とあるように、警察は実名公表が原則という考えである。
やむなく了承
府警は今回の事件で、「遺族や被害者の理解を得る」ことを重視。西山捜査1課長は実名公表を了承した遺族についても「重大事件ということでやむなく了承した人がほとんど」と指摘
公表に了承した方もやむなくというのがほとんどということである。公表を推進したい府警が明かしているので、これは事実であろう。
「過去に例がない」こと
匿名での発表を要望する会社側と、発表時期や発表方法を協議するとともに、遺族からは実名報道の可否などの要望を詳しく聞いてきた。府警によると、警察の被害者支援で、ここまで詳細に遺族の意向を取りまとめるのは過去に例がないという。
この部分の記述。どういう意味を持つのだろうか。これが被害者に寄り添う気持ちから来るものではないのは明白だ。「協議」「聞いてきた」「取りまとめる」という言葉に優しさは感じないから。特に「ここまで詳細に遺族の意向を取りまとめるのは過去に例がない」というのは、何か原因となるものがなければ起き得ない事態が起きていると考えるべきである。
何か特別なこと
つまり、京アニの事件の被害者氏名公表に関しては、過去に例のない何か特別なことが起きているからこその取り扱いなのである。