イタリアチームの主将のもっともな発言。
記事
発生事態
台風により2日後である12日試合が早くも中止となり、結論として引き分け扱いとなった。これによりイタリアチームは、予選突破の可能性があったにも関わらず、強制的に予選敗退となった。
イタリアチーム主将の主張
台風は数日前から分かっていたことだ。(日程に関して)選択肢はほかにもあったはずだ。『プランB』を作れたはずだ。台風の季節だと分かっていた。そういう準備ができたはずだ
もっともである。そしてこの主張は、長期短期それぞれで主催側が備えていなかったことを非難する。
1つは、短期的視点で、台風は数日前から分かっていたから、対応がとれたはずだと。
もう1つは、長期的視点で、開催日程が日本の台風の季節だとわかっているのだから、今回の台風が来る来ないに関わらず備えられただろうと。全くその通りである。
試合ができればどこでも良かった。公園でやっても良かった
この心情も分かる。彼らは単に名誉だけで戦っている訳ではない。W杯は、自分の商品価値を示すアピールの場である。そのチャンスを、自分の責任でもなく、かつ本来の権利を享受できないまま失うことに不満を述べているのだ。
ルールだから問題ないという考え
スポーツだから、ルールに基づいて勝負を決すべきものであり、天候による裁定も問題ないという考えもあるにはある。
されど、これはスポーツ
しかし、これはスポーツなのである。民事裁判ではないのだ。例えば、決勝日に台風がきたらどうしたのだろう。
スポーツにイレギュラーな結果はつきもの
これはその通りであるが、これは真っ当に勝負した上でのこと。環境要因、しかも自分ではどうしようもなくとも、しかるべき人がしかるべき対応をしていたら回避可能である可能性のある事態に対しては、受け入れられるわけがない。
台風など一過性のこと、
台風など予測できる一過性の事象なので、その意味でもリスク管理はできたはずである。
2020オリンピックのマラソンは?
一方、2020年のオリンピックのマラソンは、暑さ対策が問題になっているが。マラソン選手自身が、熱中症対策をしなければならないというのは、おかしな話なので、暑さを気にせず走れるような施策が必要である。本命が暑さでバタバタ倒れたり、ペースがあまりに遅くて何と戦っているのかわからないような試合となったら、4年間これを目指して練習してきた選手に申し訳ない。これも、規則通り、他の選手も条件は同じという論理を振りかざすとおかしくなる。他の回のオリンピックのマラソン選手とも許容できる範囲で同じ条件とすべきであるから。