東京「寝耳に熱湯」「今さらないでしょう」 札幌「驚き」「ありがたい」 五輪会場変更検討
この毎日新聞の見出し、よく練られていて良い。しかし、この「寝耳に熱湯」というのは警備を担う警視庁幹部の発言を切り取っただけなのね。
見出しの練られた記事
何が見出しに練り込まれているのか
対比
会場から外れる可能性の出た東京と、会場となる可能性が出た札幌の対比が短い語でか対比的に書かれている。
初めて聞いた時の感情
東京「寝耳に熱湯」
札幌「驚き」
外れる側は、同じ驚いたというにも表現豊かになるのか。受ける側は、余裕というか大げさな表現なくシンプルに語るだけの心の余裕がある。
会場変更に対する意見
東京「今さらないでしょう」
札幌「ありがたい」
両者の比較
外れそうな側は、批判的な感情を込めて、しかし自らではどうしようもないので嘆くのみであることを短く切り取っている。一方の受ける側は、ただただ降ってくる幸運に感謝するのみということをたった5文字に込めている。東京も札幌もどちりも対比が楽しいコメントである。
肝心の記事の内容は…
まあ、見出しのインパクトほど読む者を惹きつける内容はない。IOCが言っていることは、選手ファーストで考えるならば正しい。しかし、実務上、チケットの販売が開始され、場所の手配もなされと色々手配が進んでおり、選手ファースト以外の面では難しいのであろう。というか、それをやりたくないので東京は抵抗しているのだろう。まあしかし、日本だから、強いものに巻かれてしまうのだろう。
寝耳に熱湯
まあ、この言葉は別にこの警視庁幹部のオリジナルというわけでもないのだが、東京における暑さ対策の限界を踏まえて札幌開催が検討されていることを知った際のコメントとしては秀逸である。暑いからね。