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チリの地下鉄運賃デモに見るデモの種類


南米チリで、地下鉄運賃値上げに対するデモが暴動に発展したとのこと。ちょっとどういうことか分からない。最近では、香港のデモ、韓国のデモが報道されているが、これら3つのデモの違いを考えたい。

チリのデモの記事

バスが燃えている…地下鉄運賃値上げを原因として…求めるものと起こした結果の大小の差がありすぎる。

最近起きた3つのデモ

香港のデモ

2019年逃亡犯条例改正案に反対するデモが発端となった民主化要求デモ。中国政府に対し、一国二制度を求めるものとなっており、国に対し政治的要求をしている点で、一般的な形態のデモである。

韓国のデモ

与党派のデモと野党派のデモが力比べをする形のデモ。朴槿恵大統領を退陣に追い込んで文在寅政権が成立。そんな背景のある韓国で、文在寅大統領が強引に法務部長官に指名した曹国長官に検察の手が及んだ際に、与党派と野党派双方が大集会を開く。ここで野党派の規模の方が大きかったため、曹国長官は辞任。政党間の力比べ機能を持つ韓国独特のデモの形態である。

チリのデモ

単純に、日々の交通費が余計にかかることに反対する、金銭的利益に対するデモに少なくとも外形的には見える。ここで問題なのは、日々の金銭的損失に対するデモが暴動化し、それだけでなく、非常事態宣言がなされ、軍に治安維持が命ぜられたということ。これは消費税が最近上がっても暴動が起きなかった日本では考えられないこと。まあ、日本人が飼いならさらてしまっているとも言え、チリの人の方が健全なのかもしれない。歴史の教科書にあった米騒動とかと同様と考えれば、日本人もそのような行動に移すことはありうる。そこまで差し迫っていないのか。

地下鉄運賃値上げに反対してバスを燃やすインパクト

やはり記事の写真のインパクトは大き過ぎる。香港、韓国、チリ…同じデモと言ってもそれぞれが異なる態様のデモとなっている。