時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

神奈川県警捜査資料紛失の再発防止は「教養」の徹底?


こんな理屈が通るのか…県警ひど過ぎるわ。こんな組織に警察権を与えて良いのだろうか。一時紛失というが、個人情報と捜査資料は、コピー簡単に取れるものだから、一時紛失すれば、仮に原本が戻ってきても意味をなさない。というか、処罰について全く触れていないから、誰も処罰されないのね。これも凄いけれど、再発防止は「教養の徹底」とのこと。警察の教養のなさが現れているということ?

問題の記事

紛失物一式

  1. 詐欺罪などで現在公判中の男の供述調書
  2. 男の所有するパソコンに残されていたクレジットカード情報など38人分の個人情報のコピー

ちょっと酷いな。個人情報漏えいか…

誰にもミスはあるという次元を超えた巡査部長のありえなさ

この巡査部長、かなりのしでかしである。

巡査部長はこれらをファイルに入れた状態で5月30日、課外へ持ち出した。

どういう必要があって持ち出したのか?記載がないが、その理由が巡査部長の行動の是非判断にまず重要。

同日午後、横浜市中区の関内駅周辺で同僚と飲酒し、資料を入れたリュックサックごと紛失したという。

いやあ、何で個人情報、捜査情報を持って何で飲酒するの?しかも、リュックサックというカジュアルなものに入れて持ち歩いていたのかぁ。
で、ここから先が謎に包まれる。

リュックは翌31日に拾得物として届け出があったが、中に入っていた現金とともに資料も何者かに盗まれていた。

まあ、それはあり得るね。しかし、次の事態は何で?

資料は8月23日、東京都杉並区内に駐車されていた車の中から発見された。

これ、何で発見されちゃうの?そもそも供述調書も個人情報もコピー取れば原本に意味はないから、なぜ見つかるようなことを犯人というか拾得者はしたのだろうか。

問題の核心

そして問題なのは、コレ!

警視庁から県警に連絡があり、事態が発覚。

さあ、誰がこの事態を隠していたのだろうか?原因となった巡査部長?その上司?そのまた上司?ここが問題になる…が、こんなオチが。

巡査部長は資料を持ち出した認識がなく、紛失していたことに気付いてなかったという。

つまり、警視庁から連絡があるまで、本人も知らなかったと。なるほど…んなわけあるか!でもこうして、誰も悪くない体にするわけね。何だこの幼稚なアイディア。これが通用するのか?情報漏洩に対し、漏洩したこと自体気づかなければ、仕方ないとかいう発想なのだろうか警察では。この程度の自律機能しか持たない組織に他人を逮捕する権限を与えていることに責任と権限の激しいアンマッチを感じる。

サイバー犯罪捜査課

この個人情報漏えいに対し今時珍しいくらい無頓着な、ある意味シーラカンス的思考を有する組織が担うのはサイバー犯罪捜査らしい。サイバー犯罪捜査が最も守らなくてはならないのが、個人法人国家地方公共団体の情報のはずであるが、個人情報をリュックサックに入れて飲みに行き、無くしてしまい、かつその認識のない担当者がいて、それにつき処罰を受けない組織が、サイバー犯罪捜査を担うことなどできないというのは、常識の範囲ではないのかな?

チョットマテ!おかしいぞ!

記事の内容を整理すると次のようになる。

  1. 巡査部長はリュックサックを盗まれた
  2. リュックサックは翌日届け出があった(資料は無し)
  3. 資料は盗難車から発見
  4. 巡査部長は資料持ち出しの認識無し

ん?え?なんで認識ないのに巡査部長が持ち出したことになってるの?何かおかしいじゃん!リュックサックに何も資料が入ってなかったという前提は最初からないんかい!じゃあ巡査部長どうしようもない嘘つきじゃん!嘘つきがサイバー犯罪捜査を担うことの是非。

処罰なし!?

で、締めくくりは次の記述。

杉本彰同課長は「今後、課員に対して指導教養を徹底し、同種事案の再発防止に努める」とのコメントを発表した。

全く処分なし?これは何だ?あと、コメントが本当にその通りならば、「指導教養を徹底」って何だ?確かに教養が微塵もない組織にしか見えないけれど、自ら言っちゃうか?指導教育する前提となる教養が無いとなると、これは矯正は無理なんじゃないか?ということは、これはサイバー犯罪捜査課として許容する範囲の通常運転的事象だと宣言することになるけど。

守るべきもの

守るべき情報を、自ら危険に晒し漏洩してしまう。そんなサイバー犯罪捜査課は、ただこの事実だけで名前を汚す。この巡査部長、本当にお咎め無しなのか?

再発防止に努めるらしい

まあ、この杉本課長自身に教養がなさそうなのがコメントから分かる。こういう人たちの組織ならば、再発防止は罰で縛る以外に方法はないのではないだろうか。

別記事

こちらの方が少し詳しい。

教養がないのは変わらない

神奈川新聞も、

今後、課員に対し指導、教養を徹底し、再発防止に努めたい

と書いており、サイバー犯罪捜査課長は本当に「教養が無い」ことが分かる。とにかく、サイバー犯罪捜査課は、まず教養を高めるために美術館やクラッシックコンサートにでも行くのだろうか。個人情報流出防止にしては、随分優雅であるな。

結論

神奈川県サイバー犯罪捜査課は、どうしようもない組織であるということが記事になっただけでも成果とすべきなのだろう。