時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

裏読みすると更に怖い「ゲーム依存に関する調査」


ゲーム依存の怖さは、表面だけ読んでも分からない。この記事を裏読みすればもっと怖い事実がわかる。

記事

そもそもわざわざ調査しなければならないことなのか?

記事で書かれていることは、わざわざ調べなければならないことなのかということばかり。例えば次のもの。

ゲームをする時間が長いほど生活への影響が大きくなっていて

お、おうとしか言えない。1時間未満と6時間以上を比べれば、6時間以上の方が生活への影響が大きいのは当たり前。逆の結果が出たならならばともかく当然すぎる。これはゲームに限らないから。読書だって他の趣味だって長時間するほど生活に影響が大きくなるでしょう。なぜなら6時間って1日の1/4なのだから。

「学業に悪影響がでたり、仕事を失ったりしてもゲームを続けた」という人は、1時間未満で1.7%でしたが、6時間以上では24.8%。

これもそりゃあそうで、6時間以上続けた人に「学業に悪影響がでたり、仕事を失ったりしてもゲームを続けた」人が多いのではなくて、6時間以上やったから「学業に悪影響がでたり、仕事を失ったり」したのである。因果関係が反対である。

「睡眠障害や憂うつなど心の問題が起きてもゲームを続けた」人は、1時間未満で2.4%、6時間以上で37.2%でした。

これもそうで、1日の1/4をゲームに費やすから睡眠が取れなくなるのであり、1時間未満の人には、そもそもゲームで睡眠障害や憂うつになりにくいのではないか?

本当に怖いのは…ゲーム時間が短い人の結果

この記事で本当に怖いのは、ゲームをする時間が1時間未満の人でも、次のような人がいるという結果である。

「学業に悪影響がでたり、仕事を失ったりしてもゲームを続けた」という人は、1時間未満で1.7%

「睡眠障害や憂うつなど心の問題が起きてもゲームを続けた」人は、1時間未満で2.4%

ゲーム1日1時間しただけで1.7%の人が学業に悪影響が出たり、仕事を失ったりするのか…。1日1時間未満ゲームをしただけで睡眠障害や憂うつなどになる人が2.4%もいるのか…。まあ、これは恣意的解釈なのだけれど、

にわとりとたまご

そもそも元の記事におけるこの調査の結果評価は怪しい。第1文からしてこんな入り方だから。

ゲームへの依存に関する全国規模の調査が初めて行われ、ゲームに費やす時間が長いほど仕事や健康に悪影響を及ぼしている実態が明らかになりました。

いやいやいや、記事の中では、「学業に悪影響がでたり、仕事を失ったりしてもゲームを続けた」「睡眠障害や憂うつなど心の問題が起きてもゲームを続けた」人のことについては書いてあるけれど、「ゲームに費やす時間が長いほど学業に悪影響がでたり、仕事を失ったりした」「ゲームに費やす時間が長いほど睡眠障害や憂うつなど心の問題が起きた」とは書かれていない。記事の第1文とその後で、ニワトリと卵の順番がおかしくなっている。

結局

ゲームに限らず、なにごともほどほどにねというだけの話である。調査結果が記事に書かれた結果だけであるのならば、調査することに意味があったのだろうか。