日本語と少年サッカー

広く日本語に関わることとサッカーについて

ガソリンを聖水と間違えるなどあり得ないし…


この記事に書かれていることは、あり得ないことばかり。タイトル見ただけでアンビリーバブルさが分かる。

記事

あり得ない事実

この記事に書かれている「事実」を簡単に確認する。

ガソリンと水の取り違え

ナイジェリア・ラゴス北部の教会で5日、癒しの儀式を執り行っていた牧師がガソリンを水と取り違え、男性に注いだところ、ろうそくの火が燃え移り、男性が焼死する事故があった。

ガソリンで満杯の小さなたる

「牧師は水が入っていると思い込み、ガソリンで満杯となっているとは知らないまま、小さなたるを手に取った」と説明。

ロウソクからの引火

「(たるの)中身を男性に注いで空にする際、近くのろうそくの火が燃え移り、2人は炎に包まれた」と述べた。

石油パイプラインへの延焼

 さらに、教会の火災は付近の石油パイプラインへと延焼し、パイプラインも炎上したという。

ガソリンと水

ガソリンは、密度783 kg/m3の無色透明な液体である。なお、日本では他の油と区別のため着色されている。今回の事件で使用されたガソリンも着色されていたかもしれないが、間違えたということであるから、無色透明としておく。水は、密度999kg/m3の密度無色透明な液体であり、ガソリンと比べて、見た目と持った時の重さの違いは感じなかった可能性はある。しかし、臭いで気づかないのかという疑問は残る。

ロウソクの火

宗教儀式なのでロウソクの火が近くにあることはあり得る。

プロテスタントであるのに聖水を用いた儀式

記事では儀式を行っていたのは牧師と書かれている。牧師と書かれているのであるからプロテスタントである。しかし、聖水を用いた儀式を行うのはカトリックであり、プロテスタントでは通常行わない。ナイジェリアにおけるプロテスタントの宗派では、牧師が聖水を用いた儀式を行うという可能性はある。

石油パイプラインへ引火

どうしてこうなるのか不明。聖水がガソリンだったというだけでありえないことが、そのガソリンに火がついたら、近くのパイプラインに引火するまでに至るって…何かありえないことにありえないことが重なってとんでもないことになっている…記事を読む限り。

ナイジェリアという国

外務省の海外安全ホームページを見れば分かるが、ナイジェリアは、最低でも不要不急の渡航中止であり、場所によっては、渡航中止勧告、退避勧告が出されている場所もある。この「事故」が起きたラゴス北部は、ナイジェリアとしては危険度が低いが、それでも不要不急の渡航中止の場所だった。聖水を入れる小さな樽にガソリンが入っているなどどう考えても起きないこと。それが起きたのは、何か背景があるだろう。そして、この「事故」が世界のニュースになる理由は、石油パイプラインに引火したことであり、この聖水「事故」は、その文脈で考えなければならないものである。