時々のこと

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財産隠し男性不起訴の納得の理由…TBSのミスリードなタイトルと書き出し


キャッチーなタイトルではあるが、読めばそりゃあ不起訴だと納得する内容。タイトル詐欺に近い。スポーツ紙ならば分かるが、キー局の地上波テレビ局がこれをやるのか…そもそもこれをキー局が報道する意味があるのだろうか。

記事

タイトルから期待するものと本文とのギャップ

タイトルからはどう見ても、男性が、自分の財産を確保するために隠したと思われるような書きぶりなのだが、実際は、破産申立を受けた会社の社長が1億円をこの男性の会社の口座に移したということで、主体的に財産隠しを行ったわけではなく、また、逮捕時に容疑を否認していたとあるので、書かれている内容からは、不起訴でも特別おかしいという感じはしない。このことをわざわざ記事にすることの方が、おかしな気がする。書かれていない何か特別な事実があるのかと。

まあ、いわゆる羊頭狗肉

こういうのは、夕刊紙やスポーツ紙ならばまだ分かるのだけれど、キー局でやっちゃうのかという印象。

…だけでなく、文章としておかしい?

羊頭狗肉というだけでなく、書き出しの文がそもそもおかしい。

経営していた会社の破産を見越して、およそ1億円の財産を隠したとして逮捕された男性について、東京地検は不起訴処分にしました。

記事本文は、このように始まるのだが、「経営していた会社の破産を見越して、およそ1億円の財産を隠したとして逮捕された男性」というのは、それ以降を読むと間違いである。「経営していた会社の破産を見越して、およそ1億円の財産を隠したとして逮捕された」のは、この男性ではなくその会社の社長、別人である。

詐欺的文章

つまり、この記事は、最後には事実を明かすが、タイトルでミスリードし、本文書き出しでは間違った記述をしている。3つに分かれた短い文章ではあるが、3つ目まで読まないと、実際に起きたことはわからないし、3つ目まで読んで初めて、記事自体にあまり価値がないことを知るようになっている文。タイトルと最後まで種明かしをしないために敢えて事実誤認させる書き出しからみて、これは最初からリンク踏むものを騙そうという意図のある記事としか考えられない。

記事の価値

なぜ、このような事件をわざわざ記事として上げたのか。それが気になる。財産隠しをしようとした社長が目をつけて協力させた男性が不起訴になったということに、それほどのニュース性があるのだろうか。裏に何かあれば別だが、別にそれは匂わさらてもいない。まあ、匂わさらていなくとも、そもそもこの記事を上げたことが匂わせたことなのかもしれないが…そらは考えすぎだろう。