おせちが正月までに届かないという、昔聞いたようなことがまた起きている。
記事
昔の記憶
同じようなことを昔聞いたようなということで、見てみると、2010年に「スカスカおせち騒動」というのがあって、これについて、2019年12月に総括している記事があった。ある意味今回の「返礼品おせち間に合わず騒動」の予言的なものである。
共通点
両騒動の共通点について見ていく。
端的には、"頼んだおせちがお正月に間に合わない"であるが、もう少し細かいレベルでも共通点がある。
季節限定性時限性
おせちという季節性の高い商品であること。また時限性が高く、基本的に12月30日〜31日に全てを間に合わせなければならない。
募集は別組織
スカスカおせちの場合は、クーポン会社が顧客との間に入って注文を受けていた。一方、今回の返礼品おせちの場合も、ふるさと納税として市が注文者との間に入っている。
販売対象は全国
結局、これが大きく効いている。注文数がなかなか読めないことは、組織としての対応が難しい。
間に合わない原因
製造者と受注者が異なる場合、製造者の体力的に無理な場合でも、受注しがちな体制となってしまっている。
また、対象は全国となっており、受注数は読みづらい。
しかも、おせちの需要は、年に1回しかなく、製造における経験値を積みづらい。
この辺りが複合的に絡み合って騒動が発生すると言える。
再発防止策
これはなかなか難しいと思う。今回の市及び会社は再発させないような策を今後は取るであろう。しかし、上記の原因に書いたことは、他の組織で再度起きうる。年に1度しかなく、注文数のコントロールも難しいおせちが間に合わないという騒動は、今後も起きうるであろう。