時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

プロだから結果が全てなのは選手だけじゃない…中日の背番号観は"雑"に扱うことにはならない


記事自体が完全なポジショントークなので、反論があることを最初から想定し、あえて無視しているのだろうけれど…プロだから結果がというのは、選手だけの話ではない。

記事

プロだから結果が全て

確かに、結果をまだ出していない選手が、その球団で偉大な結果を残した選手の番号をつけることを"雑"に扱うと言うことは理解できなくはない。いくらドラフト1、2位だからと言って、プロ野球の世界で通用するか分からないわけであるし、結果を残してからで良いと言うのは考え方としてはある。しかしこれは、背番号を選手個人の成績とのみリンクさせた「結果が全て」の考え方にすぎない。

結果を出すのは選手だけではない

背番号は、もちろん選手個人がつけるもので、本来は認識票程度の意味しかない。これに意味を持たせて考えるのは、それを背負う選手であり、球団であり、ファンである。レジェンドの番号が特別視されるのは、選手としては、野球の成績を残したという結果であるし、球団としては、チームの成績に貢献したこととともに、ユニフォームを含めたナンバー入りグッズの売り上げという結果も残したからである。また、ファンとしては、その番号と選手のプレーの記憶が結びつくからである。この3者それぞれにおける、レジェンドの背番号に対する考え方を考慮せずに、新たにその番号をつける選手のことのみでレジェンドの番号を与えることの是非を語っても仕方がない。

中日のドラフト新人の初年度の活躍

中日のドラフト新人選手は、初年度に特別な活躍をすることが多い。特に、一軍最初の試合で眼を見張る活躍をしたりする。例えば2019年の梅津。初登板3連勝である。その際、レジェンドの背番号をつけていれば話題になるし、グッズ販売やニュース記事にも結びつけやすい。誰々が付けていた番号を継承したドラフト新人が大活躍…という記事は、華やかである。梅津の場合は、初年度ではないが、2年目から「中日の背番号20」を背負う。

結果を出すべきなのは球団フロントも同じ

プロ野球球団の運営を考えれば、せっかくの背番号をビジネスに使えないのはもったいない話である。なぜなら、球団フロントは、収支で結果を出すべきプロだからである。背番号を前に付けていた選手のストーリーとともに新人選手を売り出すことができれば、球団収支に大きく貢献することになる。新人選手が1年目で華々しい結果を出すことを経験として知っている中日にとっては、背番号の価値を絶やさずビジネスに利用することは戦略なのである。

ファンの思い

確かに前に付けていた選手に思い入れがあるファンもいるだろうが、前の選手と重ねて新しくその番号をつける選手に思いを託せると歓迎するファンもいるだろう。期待の新人に華やかな背番号を与えることが、ファンにとって良いか悪いかは、ファン個人の話で、どちらもあり得る。

結論

どの背番号を誰に与えるかは、その時のフロントが、経営上の判断で決めれば良いものである。