新型肺炎ウイルスを11人に移した可能性のある男性の名前と写真を公表。感染拡大防止には、このような対応ができるのかが問われているのかもしれないが…人権と効果のほどはどうなのだろう。
記事
勇気と人権
この男性は、名前と顔という個人情報を公開するというかなりの勇気を持った行動をとっている。インターネットの時代である。彼の個人情報は長く晒されることになろう。しかし、彼はウイルスの拡散防止に賭けた。自らの個人情報を晒すことで、彼が接触した人々の感染に対し、注意を促した。これはかなりの勇気である。無知ゆえのものでは無いことを祈るしかない。これが逆に、売名行為であったとしても、このこと自体は感染させてしまったかもしれない者に対する注意喚起という点では評価すべきものである。
効果
既に11人へ移した可能性があるのであれば、拡散していく可能性は高いと思われる。ただし、そのスピードが抑えられる期待ができる程度だろう。それはそれで価値があるが、一度入ったものは、なかったことにはできないことは、過去の経験や、今回の騒動の中で先行する他国の状況から分かる。