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職業で感染しなくなるのはゲームだけ:医師・看護師・検疫官、無敵論の理由


ダイヤモンド・プリンセス号乗客への検査手続き等に従事する人のうち、検疫官や医師や看護師の資格を持つ職員は、「専門知識があり、予防対策ができている」として症状がない場合には原則として検査を行わず、発熱や呼吸器系の症状が出たり感染者と濃厚接触したりした場合に検査を実施することを継続するらしい。ならば新型肺炎について中国でいち早く警鐘を鳴らした李文亮氏は、感染症に対して専門知識のない素人だったということになるのか?

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病は気から

病は気からとはいうが、医師ならば感染しないということはない。ウイルスは現に存在するもので、気持ちの問題ではない。すきあらば人に感染する。確かに専門知識があれば感染率は下がるであろう。しかし、下がるだけの話であり、ゼロにはならない。完璧などあり得ない。人はミスもする。

就いている職業で病にかからないとか、ゲームかよ

生身の人間として特別強くなるわけでもなく、知識レベルの差があるに過ぎない人間が、職業で新型の病気にかからないとかあり得ない。それは、ロールプレイングゲームの話である。いくらなんでも現実世界でそれはない。

もう特別な病ではないというなと

ならば、なぜ引き続き検査対象からなぜ外すのか。それは、新型肺炎は、もはや水際で抑えなければならない特別な病気ではなくなったからだろう。1人でも少なくという局地的な抑制ではなく、日本全体でみた疫学的管理の対象になったのだろう。だから、現行のルールを変更してまで、事務職員も検査対象から外すことはしないし、医師等を対象とすることはないということ。ルールはそのままにするが、管理のステージはダイヤモンドプリンセス号に集中すればよい段階はとっくに過ぎているのだ。

感染経路不明ケースの多発

感染経路が分からない患者数が増えるということは、ダイヤモンドプリンセス号の乗客を追跡調査するとかそういう話ではなくなってきたということで、新型コロナウイルスとどう付き合うかという段階になってきている。

新型コロナウイルスとどう付き合うか

敵の情報が少なすぎる。現在も引き続き患者数は全世界規模で増加しているが、これから季節が変わっていく中でどのような推移をたどるかや、どのような治療法が有効か等、まだ、新型コロナウイルスを知らなければならない段階である。この段階を経て、適切な付き合い方が分かれば、新型コロナウイルス恐るに足らずとなるであろう。

医師だから看護師だから検疫官だから

いずれにせよ、医師、看護師、検疫官が知識を有するからといって、新型肺炎にかからないとかいうことはない。これは、中国で新型肺炎にいち早く気づいて警鐘を鳴らしたが、自らも罹患して命を落とした李文亮氏に対して失礼なことであるし、日本国内でも医師の感染の報道は少なくない。ただし、もはや、日本国内でも世界各国でも、感染を1人でも少なくという段階ではなくなってきていることを別な言葉で言っていると考えれば、検疫官などは検査対象外とすることを続けることに、批判することもないと言える。すっきりしない日本的な対応とは言えるけれど。