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感染者数記事の統計マジック:朝日新聞版


朝日新聞が、東京都の新型コロナウイルス感染者数を報告しているが、あからさまなデータの印象操作をしている。

問題の記事

問題の箇所

東京都によると、2日に感染が確認された97人に重症者はおらず、感染経路が不明な人は33人いた。年齢別では40代が20人で最も多く、20代が19人、30代が15人、10歳未満が2人。感染者が急増した3月末から、若い世代の感染が目立っている。

何が印象操作なのか

まず、年代別記載であるが、何故か10代の記載がない。まあ、かなり少なかったのでしょう。ひょっとしたら0人だから書かなかったとかかもしれない、というよりも、10歳未満2人をわざわざ書いているのだから、0人だったのでしょう。
あと、高年齢者については明示されていないことがまたちょっとと言いたい。何で40代までは10代刻みなのに、50代以降は記載さえないのか。記録さえない…引き算しようにも、10代のデータないからできないという。余りになんだこれな仕様。このしょうもなさと言ったらない。朝日新聞は、一流紙ではなかったのかとといたい。わざとこれをやっても意味ないかと。
昨日のNHKより酷い。若者が多いということを強調したくて仕方がないのでしょうが、あまりに単純な、というか逆にわざとやってるだろと誰にも分かるように意図的に稚拙にしたと考えたくなる騙し方である。
ちなみに、10代を0人と推定すると、30代以下は、36人となる。これは、全体の約4割となる。これは人口別年代はの割合と合致する。つまり、昨日のNHKの記事でも、前日発表分は約4割であったので、少なくともこの2回の発表では、若者の感染者が、それ以上の年代の感染者より多いとはいえないことになる。逆に、若者、高齢者関係ないと言えるのかもしれません。
ということはなくて、ちゃんと各年代について記載すべきである。まあ、数の少なくなる90代以上はひとまとめでも良いかもしれませんが。更に人口比のデータも必要でしょう。

実際の年代別数字

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東京都患者発生発表数(4/2分)

都の公表している数字は上図の通り。これを見る限り、20代から50代、もしくは70代までが多い層と言える。10代は明らかに少ないし、50代は30代と変わらないと言えるから、若者層が多いとは断言できない。これは、単に仕事や生活必需品の買い物等で、生きるために外出しなければならない層と言えるのではないだろうか。

こんなデータマジックにいつまで付き合わされるのだろうか

悲しいのは、NHKも朝日新聞も同様に、統計でさえない無茶なデータのいじり方で、「若い世代の感染が目立っている」と書き続けることである。まあ、確かに当初報告されたのは高齢者ばかりで、最近、若い世代も報告されるようになってきたが、人口比に従っているだけであり、高齢者ばかりだったこれまでが異常値で、感染拡大とともに、全世代に広く感染が広がっただけで、これがあるべき姿とも言える。