共同通信社が『ひよこの「パニック買い」急増
コロナ拡大の米、社会不安背景か』と題する記事を上げている。これはどのような心理に基づくのかについて考えてみる。
記事
記事中の心理分析
共同通信社では、この状況を次のように分析している。
販売業者は「パニック買い」と形容。各地で外出禁止令が出る中、自宅での飼育を思い立つ人が相次いでいるほか、社会不安の高まりで癒やしの効果を求める人も増えているようだ。
自宅でできることとしての退屈しのぎと、社会不安の高まりによる癒しがポイントとして挙げられている。
しかし、それだけだろうか。
生命の危機に瀕するとヒトは子孫を残そうとする説
これ、よく言われる説であるが、これが働いているということはないだろうか。新型コロナウイルスは、まさに生命の危機を実感させるものである。ならば、異性に走るのではということであるが、確かに異性に走る人もいるでしょう。この新型コロナ感染拡大の局面において、恐らく異性を求める人は増加していると思う。これは今回の記事には対象外の視点であるので、この記事からは分からないない。ただし、今回の危機により、自宅に閉じ込められた人々は、生命の危機を感じるとともに、閉塞感が生まれている。ここに、擬似赤ちゃんとしてのひよこの価値が生まれたのではないだろうか。現実のヒトの子ではなく、ニワトリなので、用が済めば、つまりコロナの危険を脱したら、残酷な話であるが、簡単に終わりやにさせられる点が良いであろう。これが、犬猫でも良いのであるが、犬猫は哺乳類なので、終わりにすることに抵抗がある人は多いだろう。その点、ニワトリは、チキンである。ひよこを育てながら、食卓にチキン料理が並んでいることもあろう。まあ、そういうことである。
ニワトリの寿命
平均10年らしいが、どうするのだろうか。ひよこはずっとひよこのままではない。確実にニワトリになる。しかも、もしオスばかりだったら…卵さえ産まない。まあ、その時はひよこはチキンになるのかな。
パニック買い
パニック買いというからには、やはり単なる暇つぶしや癒しというだけでは、購買エネルギーが足りない。本能的な何かようしているはずである。故に、生命の危機に瀕するとヒトは子孫を残そうとする説が作用したために、ひよこのパニック買いが生まれたと考える。
アメリカの話であり、日本では?
これは米国の話であり、日本で起きあるのだろうか。そもそも住環境に左右される。広い裏庭があれば、可能な話で、日本の都市における住宅事情では、難しい話であろう。記事も漠然としか書かれていないから、ニューヨークマンハッタンの高級アパートでも、ひよこを飼うことが流行っているのか否かは分からないが、そんなことはあまりないであろう。日本ではさすがにこれは流行らないと考えられる…が、パニックとなれば、何が起きてもおかしくはない。