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滞納太郎と市税の猶予申請の記入例に書けてしまう感覚


盛岡市でコロナウイルスの影響に伴う市税の納付猶予申請書の記入例として、氏名欄に「滞納太郎」と不適切な表記をしていたという。この感覚は複数の意味でまずい。これが広島県湯浅知事の10万円一律給付の県職員受け取り分を県の新型コロナウイルス対策の財源に活用したい発言とリンクすることに気づかない市職員、およびこの発言を許可した市職員の管理職は、軽率すぎる。

記事

市職員の言い訳

記入例を作った職員は「滞納という言葉を市民がどう感じるか、配慮が至らずに使ってしまった」と話しているという。

この言い訳は、2つの点でかなりまずい。

滞納ではないことを理解できない無知

そもそも、猶予申請という制度の活用であり、滞納に当たらない。そうであるのに、記入例に「滞納」という言葉を用いていることが、制度を全く理解していない。つまりこの職員は市税に関して学び直す必要があるといえる。

公務員に10万円の一律給付は不要という主張の根拠にされうること

もう1つは、自分で自分の首を絞めるような話であり、滞納という言葉を市民がどう感じるか、配慮が至らずに使ったというのは、自分は所得について安泰であるので、納税に関し気にしていないから、配慮できなかったと言っていることになる。これは、10万円の一律給付について、広島県知事が主張した、県職員の受領分は県の財源として活用すると言ったことに根拠を与えてしまう。公務員は、コロナウイルスによる収入の影響を受けず、所得の心配がないということが、この盛岡市の例から分かる。だから、公務員の給付は不要と言われたら、この市職員はどのように答えるのだろうか。また、これを発表した市も同様である。この辺りの感覚がないということは、盛岡市はまずいというか、盛岡市職員は恵まれているのだろう。

課長ものんびり

これは、市職員だけでなく、管理職も同じような感覚であることは、記事からうかがえる。市納税課の課長は次のように語っているらしい。

「あってはならないこと。多くの方に不快な思いをさせ、申し訳ない」と陳謝した。事業者には改めて適切な記入例を届けるとしている。

改めて届けるらしい。今から、新しい記入例を作成し、郵便局に持っていくのだろうか。手続きを早く実施したいと考える事業者に対し、なんとものんびりした対応である。期日まで時間があるからそれまでにやれば良いやという感覚なのだろうか。お役所らしい考えである。すぐ作成し直して、すぐ持っていくべきではなかろうか。

平時ではない

要は、担当した市職員も課長も、平時ではないという感覚が全くない。つまり、コロナウイルスによる自身の収入の心配が全くないからできる行動である。このような感覚の者が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で市税の納付猶予という制度を運用するということの是非も問うべきであろう。公務員自ら、10万円の一律給付要らないだろという印象付けをしてどうするのだ。愚か過ぎる。