時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

サガン鳥栖と佐賀バルーナーズ


佐賀県のプロバスケットボールチームである佐賀バルーナーズがB2昇格した。この吉報のタイミングでサガン鳥栖の財務内容の悪さが露見した。これについてバルーナーズは、Bリーグチェアマンから「サガン鳥栖とバルーナーズで(資産が)ごちゃごちゃにならないように」と釘を刺された。

記事

ごちゃごちゃになるとは?

佐賀バルーナーズのオーナーがサガン鳥栖の社長なのだが、それについて、記事は凄いことをさらっと書いている。というか、チェアマンがさらっと言っている。

大河チェアマンは竹原社長の父でJ1鳥栖の竹原稔社長が資金面で支えている点に言及。ライセンス審査の際に「オーナーが竹原(稔)さんで、オーナーの資金が頼りなところがある。サガン鳥栖とバルーナーズで(資産が)ごちゃごちゃにならないように」と明確な資産管理を要望したことを明かした。改善されたとみなしたためライセンスを交付したという。

「サガン鳥栖とバルーナーズで(資産が)ごちゃごちゃにならないようにと明確な資産管理を要望した」とあるが、これは過去に要望したという話。「改善されたとみなしたためライセンスを交付した」というのは、現時点の話。これを普通に解釈すると、過去は、サガン鳥栖とバルーナーズで、良く言えば、ごちゃごちゃになりうる資産管理がなされていたということ。次の文で「改善されたとみなした」とあるので、悪く解釈すれば「ごちゃごちゃな資産管理だった」と言っている。そもそもバルーナーズの設立が2018年なので、2018年でこの状態であったということ。2018年は、サガン鳥栖の経営がターニングポイントを迎えた年。ある意味2018年はサガン鳥栖のピーク。この年に資産管理がごちゃごちゃな形で、サガン鳥栖社長の息子を社長としてバルーナーズを船出させたということ。

順調なスピードで昇格は、サガン鳥栖の勢いを見るよう

バルーナーズは、設立が2018年で2018年地域リーグ、2019年B3、2020年にB2と、順調に昇格を果たした。次はB1を狙うであろう。これも順調にいくのかもしれない。なぜならサガン鳥栖社長をオーナー及び社長の父に持つチームだから。サガン鳥栖は、J1に上がり、それ以降降格なしである。これは素晴らしい成果である。佐賀バルーナーズは、これに追随しているように見える。

2018年からおかしくなるサガン鳥栖

2018年度は絶頂の最高売上げを成し遂げるサガン鳥栖であるが、一点、2019年度はその1/3近い売り上げとなってしまい、断然ピンチに陥る。その要因の1つに、佐賀バルーナーズ設立もあると言われている。これがチェアマンの嫌味な釘刺しに繋がる。2020年度は、サガン鳥栖に佐賀バルーナーズの面倒を見る余裕はない。佐賀バルーナーズは、サガン鳥栖との関係を断たないと共倒れになるリスクもあり、独立した経営を求められるが…。

サガン鳥栖は何が悪かったのか

絶好調の昇格・成績と絶好調の売り上げ。この2つに支えられ、事業規模の勢いも拡大していった。しかし、2018年のトーレス獲得というやり過ぎな経営判断により、2019年度は大手スポンサーが離れる。挙句には、2020年度はユニフォーム胸スポンサーも離れる。なぜトーレス獲得がまずかったかというのは、チーム人件費の1/4強をトーレス1人の年俸で使ってしまうその経営感覚がありえないからである。それを補うだけの売上能力をトーレスが持っていればともかく、トーレス在籍中の入場料収入も物販収入もそれに見合うものではなかった。また、トーレス効果でスポンサーについた大口企業も、トーレス引退とともに去った。ただし、トーレスは、夢を与えてくれた。しかし、スポンサー収入に頼るサガン鳥栖が、そのような夢を見るより他に目指すことがあるだろうということ。トーレスの年俸を他の複数の選手に当てることで、より強いチームはできたはずだ。

佐賀バルーナーズの勢い

これは続けていくべきであるが、Bリーグは、Jリーグ以上に経営が厳しい。息子社長がどこまで頑張れるかにかかっている。サガン鳥栖がおかしくなったら、佐賀バルーナーズは崩壊ということのないよう、チェアマンの言うごちゃごちゃにならない資産管理でチームを支えられ邁進していく義務がある。