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【Jリーグ】J1のパワーゲーム化と読み違いチーム…2019年度経営情報開示先行発表分


【Jリーグ】2019年度経営情報開示先行発表分」の続き。

ここでは、J1各チームの経営情報から、お金の力を生かしたJ1のパワーゲーム化について考える。特にヴィッセル神戸とサガン鳥栖の状況がその象徴となるので、こちらも個別に考える。

J1各チームの営業収益

昇格チームを除く決算数値の出た14チーム中、前年比+10%超の増収が7チーム。減収が3チームと基本的に前年比では好調である。いうまでもなくヴィッセル神戸が圧倒的で、18億円の増収。これは、J2の年間営業収益であれば、それだけで中位に入る規模である。前年2019年度は44億円の増収であり、これはJ1でも中位チームの年間営業収益であり、もはや独走である。名古屋グランパスも+14億円としておりこちらも大きく伸ばしている。

J1各チームの入場料収入

全チーム増収である。ただし、2018年度に下がったチームが多く、それが戻ったという程度であり、特にJ1の盛り上がりで入場者が増えたと言えるような値ではない。ただし、ヴィッセル神戸は、ここでも別で、イニエスタを始めとしたタレント効果により、2018年度3億円、2019年度4億円と順調に積み増している。しかし、だから財務的に良いかというと、それはまた別な話で、イニエスタ1人の年俸の1割程度と、遥かな及ばない程度しか積み増せていないといえる。チームの経営情報として、純粋に費用対効果を考えると余り効果を生んでいない。楽天グループからの異次元のスポンサー収入が前提で成り立っている入場料収入増である。

名古屋グランパスの収入状況

さすがトヨタなのだなぁと思わせるのが名古屋グランパス。スポンサー収入41億円、Jリーグでヴィッセル神戸74億円に次ぐ2番目。

2016年度から2019年度まで、31億円、29億円、33億円、41億円となっている。2017年度はJ2落ちしていたので除くが、それ以外はJ1で常に第2位の金額である。ただし、それが結果には結びつかず、J2時代を除くと、2016年16位、2018年度15位、2019年13位と、降格圏前後の順位となっている。

ヴィッセル神戸の収入状況

改めて言うまでもない。楽天パワー全開である。

サガン鳥栖の収入状況

こちらはもうこの3年はジェットコースターである。数字が踊りすぎている。スポンサー収入の2016年度から2019年度までの収入推移は、16億円、16億円、23億円、8億円となっている。2018年度に2017年度の1.5倍と過去最高額になったが、2019年度は2018年度の3分の1、2017年度と比べても2分の1となってしまった。成績は、2016年度から2019年度で、11位、8位、14位、15位となっている。スポンサー収入が過去最高額の時に14位と降格危険水域の順位である。せっかく8億円のトーレスを獲得したが、5億円のスポンサー料のサイゲームスがスポンサーから降りてしまった。サイゲームスから見れば、超大物といえど、せっかく5億円出しても、選手1人の年俸に満たないというのは、資金の出し甲斐がないというものだろう。トーレス取らなければ、他の選手の待遇を厚くできるし、年俸1億円選手なら8人も獲得できるのである。一方、入場料収入は8千万円しか増えていないし、スポンサー収入を除く総収入は、2億円の減収である。投資としてトーレス獲得は悪手だったといえるし、結果的に順位は芳しくないので、戦力強化策としても、結果論としてトーレス獲得は失敗だった。