時々のこと

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サガン鳥栖の2020年度選手年俸の怖さ


【『サガン鳥栖の2021年度選手年俸の怖さ』はこちらです】

5億円強。これ、トーレス1人で8億円と言われていた昨年度と比べて圧倒的な隔世感。1シーズンでこんなギャップのあることしていたらチームが破壊される。一度優勝しようという社長の考えは、戦力強化維持の観点のチーム運営としては間違いだったということ。しかし夢を見るという点では良かったかもしれないとの留保は付く。

2020年度最高年俸の金崎選手の移籍

サガン鳥栖は、年俸削減の念を入れることに邁進し、金崎夢生選手の名古屋へのシーズン途中での期限付き移籍を決める。もうなりふり構っていない。金崎選手は、シーズン開始時点でサガン鳥栖で一番の年俸を取る選手だったので、そこまでしなければならないのかという感じである。これによりサガン鳥栖の最高年俸は4千万円代の高橋秀人選手となった。年俸水準的には完全に下位チームである。昨年度トーレス選手がいたとは思えない緊縮ぶりである。

トーレス1人よりチーム全員の年俸合計が遥かに少ないことの意味

昨年度在籍したトーレス1人の年俸より、今年度の選手全員の年俸の方が少ない事実。この意味することは何か。とはいえ、総年俸がこれより低いチームはまだ複数ある。さらには、2019年度にサガン鳥栖とともに降格圏近くで辛うじて残ったグランパスも浦和もどちらも総年俸は上位のチームであり、J1における戦力としては、総年俸は直ちに影響するわけではないか。今年のサガン鳥栖より総年俸の低い大分トリニータは、昨年度は上位半分に入る9位だったわけで。名古屋は、トヨタ主導で行こうとした途端に落ちてしまってからもう何か変わっちゃったみたいでお金使っているがこれだし。浦和はまあ、定期的に降格圏争いに参加するチームだし。その点、サガン鳥栖は優良であったのだが、なぜかスポンサー収入上がってトーレス獲ったら順位も狂ってしまうという変な事態になった。今年は降格ないわけであるし、なんとか資金繰りを保つとともに、選手の体制立て直しを図ってほしい。まあ、経営については立て直すべきなのだろうが、外から何か言うべきものでもないだろうし。

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