時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

またか…グレタさんに新種命名で絡む生物学者


環境活動家としてコロナ以前はアイコンとなっていたグレタ・トゥーンベリさん。これまで、いくつかの新種の生物にその何ちなんだ命名がされてきた。

もう3新種も名前を使われている

「Nelloptodes gretae」(目も翅もない小さな甲虫)、「Craspedotropis gretathunbergae」(カタツムリの新種)、「Thunberga greta」(クモの新種)と新種に対し利用されてきたグレタさんの名前

今度は新属

今度は「Thunberga」というクモの新属がグレタさんにちなんで命名された。

これまでは種レベルであったが、遂に今回は種の1つ上の属のレベルでグレタさんにちなんだ命名となった。恐らくクモの「Thunberga greta」が、新種新属だったのだろう。

あまり華々しくない生き物に使われるグレタさんの名前。皮肉も感じる

小さな生物にばかり命名されるが、これは、新種新属というのは、大きな生物では発見が稀ということで仕方がない。しかし、それにしてもという気はする。目も翅もない甲虫、カタツムリ、クモ…どれも、まあ、印象の良い生物ということはなく、また、外見もあまり美しいもしくはカッコいいと呼べる生物ではない。特に最初に命名された甲虫は、英国人が命名していることから、ブリティッシュ・ジョークとして受け取ってしまう。

命名者の快感のために消費されるグレタさん

皮肉か否かはともかく、このように新種・新属の生物にグレタさんの名前を入れると、世界的ニュースとなって発見者の名前も一緒に発信される。地味目な世界である生物学者の中にはこの快感に酔う人はいるだろう。「グレタさんの地球環境に関する問題意識を敬意を払って」とか適当に言っておけば、自分の名前が世界のあちこちで出てくることを、エゴサーチして出てくる快感。これはなかなかの魅力だろう。

いずれにせよ、これほどまでに引っ張りだこのネームバリューというのは、グレタさんの影響力の強さを意味するのであろう。しかし、グレタさんのアイコンとしてのパワーを考えたら、もっと世紀の大発見クラスでその名を引用すべきである。

甲虫、カタツムリ、クモ…もう十分だ。売名にグレタさんを使うのは、いい加減にしておくべきだろう。