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マスク拒否患者の診療を受ける権利と診療を拒否する権利


コロナウィルス時代の医療機関における患者のマスク着用義務と診療を受ける権利。
病院側が、感染対策としてのマスク着用に従わない者を拒否できないのだろうか。人として他者に対してちゃんとできない人でも医療従事者は診療しなければならないのだろうか。

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記事

発症の数日前、入院直後でマスクの着用を拒否していた高齢の感染患者と近距離で30分以上会話をし、体調の聞き取りなどを行っていた。

感染患者なのにマスクをしないというのが驚異的である。この記事から目がいってしまうのは、「マスクの着用を拒否していた高齢の感染患者」特に「高齢」というキーワード。感染の原因となったこの高齢の患者は、COVID-19においては、高齢の重症化が言われるので弱者にカテゴリされる人。その人が、何故他者の感染対策に無頓着なのか。まあ、自分のマスクが他者のためという学習ができていない人なのだろう。自分が既に感染しているのだから、自分がマスクしても意味はないという論理。自分のために治療に当たってくれる人の感染を防ぐという意識が全くない。看護師は自分のために働いてくれ、体調崩したら、別な看護師があてがわれて当然という認識なのだろう。

同病院は「看護師はマスク、防護服を着用していたが、感染している方がマスクをしていないとリスクは非常に高い。ここで感染した可能性がある」としている。

この病院のコメントはこれだけなので、これだけで評価するに、病院側もこのリスクを全く感じていなかったと思われるし、人ごと感あふれるコメントなので、病院のリスク管理のスタンスも極めて危険である。

医療従事者を害する患者は拒否できないものだろうか。

診療を受ける権利と診療を拒否する権利

治療を受ける権利というのはあるのだろうか。しかも、医療従事者が危険にさらされても患者を救うために治療をしなければならないのだろうか。
今回のケースは、明らかに患者に責任がある。この患者のせいで、病院がいきなり危機に陥ってしまっている。感染が分かって入院しているのであれば、医療従事者にうつさないようにするのは当然とすべきである。感染してしまった看護師にただ1つの落ち度が考えられるとしたら、プロとしてこの患者を担当することを拒否することだったかもしれない。しかし、看護師は、労働者として弱者である。また、推測にはなるが、このご時世、感染していようがいまいが、他者と話すときはマスクをすべきであるのに、この患者は着用を「拒否」してしまうような、かなりダメな人間であった。ゆえに看護師は、リスクを知りつつも我慢したのだと思われる。このようなプレッシャーに抗うことは難しい。ここは、看護師に我慢をさせた病院のリスク管理が悪いのであり、やはり看護師には落ち度はない。

患者の命の重み

患者の命・健康の重みは、他者、特に医療従事者の命・健康を損なってでも守らなければならない者なのだろうか。医療従事者あっての治療であり、救われる者に求められることはあるはずである。お客様は神様の誤用のようになってはならない。