家族で登山中に行方不明になった小学6年生渡辺孝大さんが、無事見つかったのは本当に良かった。しかしこれは本来防げた行方不明ではないかと思える。
無事発見の記事
行方不明を伝える記事
気になるのは次の記述。
家族4人で登山し、父親と別れた後に行方不明になった
これは、家族4人で登山し、父親と別れたら3人となったと考えるのが普通であるが、今回はそうではないようだ。なお、行方不明となったのは下山時らしい。家族4人で登山し、他の2人と別れ、父親と2人となり、更に父親と別れて1人になって遭難したということ。これはよく分からない。登山は、万一の事態が発生した時に備え、グループで同一行動をとるのが基本。4人家族であれば4人で同一行動を取るべきであった。それが、2つに別れ、更に単独行動に移っているのは登山の行動としては安全を手放し、リスクを積極的に取りに行っているようにしか見えない。
単独行動の理由
これは想像でしかないが、登山速度の問題だろう。家族4人で登山を開始したが、小6は、元気の盛りである。歩くスピードが早かったのだろう。本来なら、一番遅い者に合わせるべきだろうが、それをせず、小6の少年に父親がつき、他の2人は、ゆっくり下山することにした。しかし元気な小6のエネルギーは、父親でもついていけなかった。せめてここで父親は、山歩きの基本として単独行動すべきでないことを言うべきであった。しかし、そうせずに小6の少年を1人で先に行かせることを許してしまった。これにより、少年は1人で下山することとなり、遭難した。4人で登山することの意味を教えてから登るべきであった。また、単独登山の危険性を教えてから登るべきであった。
服装について
半袖Tシャツ、ジャージズボン、スニーカーという服装については微妙である。米山は標高993メートルとそれほど高い山でもなく、また、小学生なので足首も柔軟で、登山靴を履かなくとも十分登れるであろうから、まあ、服装は問題なかったと思われる。
気楽に登れる山であっても
現実に翌朝発見できたことからも、この米山は実際のリスクは小さい登山と分かるが、それでも登山の基本である単独登山を避けるというのは、親として教えておくべきだった。確かに体力差が大きいグループであると、足手まといになる側が色々気にすることになるが、それでも、そのメンバーで登山すると決め、各人がそれを認めて参加しているなら、グループ全員での行動を貫かねばならない。
無事見つかって良かった