時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

メッシのバルセロナ退団における契約解除金と前日のスアレスの戦力外公表


メッシが今年の6月で期限が切れる契約解除条項をコロナによる混乱を理由に、現時点で適用することで、バルサを退団する申し出をしたと8月26日付けで報道されている。

契約解除金について

報道を見ると、必要、不要の2通りある。

BBCの記事では、契約解除金は不要としている。一方、記事タイトルを『メッシ、バルサに「一方的」退団通告』と比較的過激に付けたAFPBB Newsは、スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)の報道として、「契約解除金の額として7億ユーロ(約880億円)が定められている」と書いている。この差は大きい。

スアレスについて

このメッシのバルサ退団申し出報道に先立つ8月25日、メッシの盟友スアレスが、戦力外になっている。8月19日に監督就任したロナルド・クーマンが、新体制見直しを断行した形だ。さらにそれ以前にバルサのバルトメウ会長は、放出不可の7人なるものを公表していた。その中には、もちろんメッシは含まれていたが、スアレスは入っていなかった。あの試合中のコンビネーションの良さから見ても、メッシとしては失望したはずである。スアレスも33歳とサッカー選手としてはベテランの域におり、戦力外となることは不思議ではない。しかし同じく33歳のメッシは、これに不満を抱いてもおかしくはない。ただしチームの体制を検討するのは、選手ではない。監督、フロントである。その意味で、自分のやりやすいチームを望むメッシと、メッシが将来的にいなくなっても闘えるチームを考える監督・フロントとのぶつかり合いなのかもしれない。

発表タイミングから見てスアレス放出の意趣返し?

スアレスの戦力外公表の翌日に報道されていることからみても、スアレス放出に関し不満を持つメッシの意趣返しというのが正しいと思える。とはいえ、もう少し広い観点からは、メッシはこれまで度々退団を語っていたが、その上で、スアレスを残留させないのかということだろう。個人的感情もあるだろうが、ラリーガのプロサッカーチームとして、スアレスを戦力外とするのは考えられないだろうと。単にスアレスがいなくなるからというより、全体的視点であり得ないということが大きいかもしれない。

いずれにしても、このメッシ退団が成立したら、バルセロナの次シーズンは、今年と全く異なる攻撃陣となる。単なるサッカーファンとしては、それでどうなるか観たいが、サポーターや経営陣、監督にとっては大きな話である。

楽天の胸スポンサーの価値

この機において、楽天はどう動くのだろうか。

バルサは、日本では、メッシの所属するチームという認識が強い。メッシがいなくなった場合に、ユニフォームの胸スポンサーはどうなるのだろうか。

Welcome to ヴィッセル神戸?

更に考えると、イニエスタを獲得したように、メッシをヴィッセル神戸に引っ張ってくる可能性はあるのかという話が絶対に出てくる。ただし、メッシの年俸は、イニエスタの2倍なので、獲得したとして、イニエスタを放出しないなら、年俸的にはイニエスタ3人分を抱えることになる。日本でメッシとイニエスタの競演をまた観ることができるようになるのは面白そうだけれど、これはあまり現実的ではない…?

バルセロナの胸スポンサー契約金額

何か奇跡の巡り合わせのような気がするが、バルサの胸スポンサー契約金額が、何故かメッシの年俸とほぼ同じ。これ、楽天が思い切れば思い切れるかもと期待してしまう。

クーマン監督とバルトメウ会長の陰謀説

報道の多くは、「バルサはメッシを引き止める、それでもメッシは出て行く」ことが前提の記事になっているが、クーマン監督とバルトメウ会長は、メッシもスアレスも使わないで来シーズンを迎える気でいるという可能性はある。報道によっては、クーマン監督が、メッシとの最初の面談で、特別扱いはしないと伝えたというのもあるし、メッシが自分から出て行くというのを期待している気もする。そうすれば、チーム側から見れば、契約解除金は必要という立場で進めれば、金銭的損失もないと考えられる。メッシもスアレスもいないバルサは、つまらないかもしれないし、面白いかもしれない。

第一にお金で考える人、そうでない人

バルトメウ会長は、お金第一で考え、メッシはお金第一ではない。メッシも、過去に脱税疑惑があったことから、もちろんお金に貪欲であるが、第一ではないということだろう。そもそも、メッシは体制構築は本来関わりないことで、プレイ環境が全て。これによって副次的にお金につながる。しかし、バルトメウ会長は、どのような選手を確保するかが、お金にダイレクトに関係して来る。この辺りのチームに対する考え方の差が、出て来るのだろう。