時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

釣り銭の渡し方…これが傷害につながるという現実


コンビニ店員が、つり銭の渡し方を注意した客に暴行し、客の男性を渋滞に陥らせた事件が発生した。記事では細かいこと書かれていないが、コンビニ店員にとって、色々あった上での事件であるように想像してしまう。

事件記事を見ただけでは、コンビニ店員を怒らせると怖い、もしくは、70代男性って要は頑固ジジイだから注意といっても無茶な内容で罵倒したのだろうな…のような想像をして終わりになりかねないが、少し奥を見るだけでも問題の本質に近づける気がする。以下は、被害者、加害者の言動の詳細がわからないので、一般論から補うことで、先入観をできるだけ排除した想像も交えている。

記事

起きたこと

記事から得られる、この事件で起きたことをまず整理する。

日時

26日午前6時50分ごろ

場所

若葉区千城台北の「ローソン千葉千城台北店」

当事者

加害者:アルバイト店員(32)

被害者:たばこを購入した千葉市若葉区の無職男性(70)

経緯

・被害者が釣り銭の渡し方を注意した

・加害者がこれに腹を立て、レジのカウンターから出て、被害者を投げ飛ばし、頭を床に打ち付けたり顔を殴ったりした

結果

客の男性は病院に運ばれ意識不明の重体。

想像を含む考察

揺るがない結論

まず、被害者がどのような口調、内容で加害者に注意したにせよ、重体に陥るような暴行行為は許されない。その上で以下を検討する。

被害者の注意の程度

つり銭の渡し方を注意したとあるが、被害者はどのような点を注意したのか詳細には書かれていない。そもそもコンビニ店員に「サービス精神」を求めることは間違っているので、加害者が客に対し威圧的であったり馬鹿にする態度で接していない限り、態度が気に入らない等の曖昧な理由で注意するのは間違っている。深刻な顔をしていようが笑顔でなかろうがそれを残念に思うことは構わないが、注意するのは間違っている。もし注意したければ、店長なりに言うべきである。そして、店長が、このコンビニとしてそこまでのサービスを提供するつもりがなければ、客に説明すれば良いだけである。直接客が店員に言うことではない。

程度の問題

可能性として、加害者が、被害者の注意に対し反発することが妥当であることはあり得る。その場合、口頭で注意されたのであるから、口頭で返すべきである。ただし、ここが記事からは分からないが、加害者は腹を立ててすぐに暴力に訴えてしまっている。おそらく、注意に対して返したにしても、口論となったであろう。この加害者の逆上が、それも仕方ないと言えるかどうかが、この事件の重要部分であると思われる。70代男性が、ひどい口調でひどい表現で、そもそも注意すべきほどでもないことを注意している可能性があるから。

意識不明の重体という結果

加害者が具体的にどのような暴行を働いたかはともかく、「頭を床に打ち付け」という行為が、意識不明の重体という状況を招いたと思われる。ただし、この行為が、なげとばしたり、殴ったりしたこういの結果起きたのか、明確に床に頭を打ち付けたのかで、罪深さは変わる。投げ飛ばした際に投げる側が下手であっても、投げられる側が受け身を取れなくても頭を打つことは多い。また、殴った際に被害者が倒れて頭を打ったのかもしれない。

コンビニの床は硬い…倒れて頭を打つだけでもかなりの重傷を受けるのは想像できる。

追加情報

もう一つ別な記事を見てみる。

こちらの記事もほぼ先の記事と同じことが書かれているが、次の1点が追加の情報になる。

たばこを購入した男性に釣り銭を渡そうとしましたが一部がこぼれ落ち、男性から注意された

原因は被害者が作っている可能性

「一部がこぼれ落ち」という点を注意されたということ。これも程度の問題ではあるが、どちらが原因かというのもあろう。つり銭の受け渡しでこぼれ落ちるというのは、渡し手と受け手のタイミングが合わないと起こりうるものであり、一概に店員が悪いとも言えない。故に、つり銭がこぼれたことに対し、客が当然のように店員を注意するというのは、一般的にいって間違っていると言える。一般論からいえば、原因は被害者が作っていると言える。

被害者は語れないが真実の究明は必要

被害者は重体に陥っているので、この事件について語ることはできない。店員の証言を鵜呑みにはできないが、防犯ビデオ等からの検証を行い、警察もそうであるが、コンビニ側もなぜかのようなことになったのかを究明して欲しい。このような店員と客のトラブルは重体にならないまでも数多起きているだろうから。まあ、数多起きているからこそ、既に対応方法は確立されていて、この店員が従わなかっただけという可能性も考えられる。

出会ってはいけない2人が出会ってしまった

お金の授受でこぼれてしまった場合に、両者が悪いという感覚がない被害者と、注意された途端にカウンター飛び出て投げ飛ばす加害者。出会ってはいけない2人が出会ってしまったという見立てが妥当な気がする。これが早朝のコンビニの現状であるということ。

しかしよくある光景

これ、早朝のコンビニという、他の客や店員も少ない時間帯の出来事だから、店員側がエスカレートしてしまっているような気がする。これと似た光景は、日本中のスーパーのレジで起きているのではないだろうか。違いは、第三者の目があるか否か。第三者の目があるために、店員はある程度自制する。とはいえ、客側はそうともいえないのではないか。店員に文句をつけることをなんとも思っていない客は多い。キレて暴行を働くことは言語道断に悪いことだが、それを被害者が誘発していることも多い。被害者が被害者にならないための自覚が必要。本来、相手が暴行を行使するようなことをしたということは、それ自体が暴行と言えることが多いだろう。