時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

中学柔道部顧問の傷害事件:次から次へとマイナスなことが


1年生の男子生徒2人に暴行を加えて背骨を折るなどの重軽傷を負わせたとして傷害の疑いで逮捕された中学教諭で柔道部顧問。色々明らかになっているが、この教諭だけでなく、周りの関係者の行動も、絶句するほど酷いことがゾロゾロ出てくる。

<こちらも参照>

【1】生徒の背骨を故意に折っても逮捕されなければ何もしない宝塚市教委

【2】中学教諭は気楽な稼業?常習犯も逮捕されなければ目が覚めない

記事

副顧問の役立たず感

副顧問の40代の男性教諭が現場にいたが、「恐怖で制止できなかった」と傍観していた。

この副顧問、【2】において「止められなかった。」ではなく「止めに入らなかった。」と書かれたのと同様に、こちらでも恐怖を強調しているが、こちらの記事でも、「傍観していた」と書かれており、すべきことをしなかったという雰囲気を出している。

発覚の経緯

重傷の生徒が逃げ帰り、保護者が学校に問い合わせて発覚。

なんと、背骨に重傷を負った生徒に救急車を呼ぶのではなく、負傷した生徒は自力で逃げ帰ったのか…

まだ成長期であろう初心者の1年生に対する傷害

上野容疑者は2016年4月に長尾中に赴任した。2年生の生徒指導を担当し、柔道三段。負傷した2人は初心者だった。

初心者…もはや絶句するしかない。

ホームではお山の大将でも、追い込まれれば認める

上野容疑者は当初、同校の調査に「指導が行き過ぎた」と弁明。当日夜に教頭らと生徒宅に謝罪に行った際に体罰だと認めたという。

まあ、学校内では味方がいっぱいいたのだろうから、指導ということでまかり通ったのだろう。そもそも過去3回も暴力行為で処分されてたわけで、またまっちゃったかくらいの感じだったのだろう。しかし、謝罪に行けば、アウェイになることを知らなかったらしい。これまでは、進路等を盾に言いくるめられたのかもしれない。しかし、背骨の骨折とか首の負傷とか、命に関わる怪我なので、親は黙っていない。警察沙汰にすると言われたりして、初めて謝罪と体罰を認めたのだろう。アイスを勝手に食べただけで背骨を骨折するリスクが少しでもある罰を与えること自体許されるものではないし、側に2人も負傷させているので、誤ってということも言えない。完全に警察沙汰なので、詰みとなった。

矯正できない暴力行為の嗜好

上野容疑者は前任校でも11~13年に、体罰で生徒の鼻を骨折させるなどし計3回処分(減給1、訓告2)されていた。怒りを抑えるための「アンガーマネジメント」と呼ばれる研修も受けていたという。

アンガーマネジメント研修が、過去、暴力行為を行った教諭の再教育に全く役に立たないということが分かった。市教委のみならず、全国の教育委員会で、このアンガーマネジメント研修を見直す必要ができたということ。鼻を骨折させるほどの暴行を行っても全く反省しないどころか、背骨骨折と、暴力行為をスケールアップさせている。効果検証の観点からすると、研修は無効どころか暴力行為の欲求に火に油を注いだ可能性はないだろうか。

教育長の空虚な「心から」

記者会見した森恵実子教育長は「体罰を受けた恐怖は筆舌に尽くしがたく、胸が押しつぶされそうになる。心から深くおわび申し上げる」と陳謝した。

これ、【1】では、時間がニュースになって騒がれてからの市教委のコメントが、「まずは事実確認を進めたい」であるほどの無関心ぶり。事件発生から2週間以上経っているのに、「まずは」とか言えてしまう市教委。教育に携わるべきでない組織だということはこれだけで分かる。警察が動いてマスコミが動いて初めて「まずは事実確認」と言っている組織の長が、なんでそれから1日しか経っていないのに「体罰を受けた恐怖は筆舌に尽くしがたく、胸が押しつぶされそうになる」と言えるのか。要は、一般論を語っているか、もしくはニュース記事が、市教委の言う事実確認なのだろう。それとも、本当に1日で事実確認できたと言うならば、事件発生翌日にできたということ。なんで2週間以上放置してたのか。この教育長、仕事何もできなかったのではなく、自分たちは仕事をしないよう頑張っていたとアピールしてしていることになる。それとも、この陳謝の原稿を頑張って部下総動員して2週間かけて書いていたのか?