時々のこと

時々気になることと少年サッカーについて

阿波踊り利権の果ての解散と欲を隠さない新たな参加者


まあ、端的に言って、利害関係者多過ぎ。フラついたタイミングで各自がマウント取ろうとすれば迷走するのは当然の帰結。

記事

登場組織

  • 徳島市の経済団体などからなる阿波おどりを主催する阿波おどり実行委員会
  • 5年契約で阿波おどりの運営を受託する民間の3社からなる共同事業体
  • 運営方法やことしの阿波おどりの事業計画を検討する市
  • 踊り手グループでつくる団体、阿波おどり振興協会
  • 県阿波踊り協会

記事に出ているだけで5組織ある。

この5組織のどれが阿波踊りの主催者と言っても信じることができそうな団体の乱立。

利権の争奪戦

まあ、うまくいかなくなれば、これチャンスとばかりに各団体は動くだろうし、利権を守る側は防戦に努めるだろう。特に最初の2つは、現在の利権側にいて、前者は、経済団体などからなることから、地元経済の活性化を睨んでいたのだろう。また、後者は、阿波踊りという超ビッグネームイベントを仕切って利益を得ようとしたのだろう。いずれも過去形にしたのは、少なくとも現時点ではプロジェクトとして失敗しているということ。市は市長が阿波おどり実行委員会の委員長を務めているにもかからず、他人事のように振る舞っている。まあ、典型的な失敗プロジェクト。そんな隙をついて、第4、第5の団体である阿波おどり振興協会と県阿波踊り協会が利権拡大を図ろうとしている。それぞれのコメントが面白いほどにポジショントーク。

特にこれまで罹患の外であったと思われる2団体のコメントは秀逸。

踊り手グループでつくる団体、阿波おどり振興協会コメント

踊り手の代表が入っていない今までの実行委員会には期待を持つことができなかった。内藤市政には徳島の人ならではの阿波おどりを一から構築してほしい

何を期待しているのだろうかとツッコミたくなる。前のめりの欲を全く隠す気のない組織だということは分かる名文。

県阿波踊り協会コメント

話を聞いて驚いている。今後どのような形で開催するのか心配だ。とにかくどこが運営するのか早く決めてほしい

こちらは、利権についてはにおわしさえしない。ヤレヤレといった感じが出ている。しかし今の破綻した状況に責任はないと距離をとっているが、まあ、運営側のいずれかにべったりだったのが、今回の失策を見て離れたというようにも見えるコメント。これもいい味が出ている。阿波おどり振興協会と県阿波踊り協会で反対のスタンスなのもナイス。同じだったらつまらないから。

記事の記述も主語が分からない

NHKなのに、この記事の書き振りも分かりづらくて、わざとやってるのかなと思う。

実行委員会は、民間の3社からなる共同事業体に5年契約で阿波おどりの運営を委託していますが、事業体が去年の阿波おどりにかかる500万円の納付金を支払っていないことなどから、業務不履行として事前通告なしに31日付けで契約を解除しました。

これ、納付金支払い義務者及び契約解除者が分かりづらい。実行委員会は、共同事業体に業務委託をしているのだが、実行委員会がお金を払うのではなく、共同事業体が実行委員会にお金を払う構造になっているようなのだが、実行委員会がお金を払わないから、共同事業体が契約解除したようにも読める。これ、読点の打ち方次第の文。なんでこんな分かりにくい1文にしているのだろうか。句点を打てばもっと読みやすい文になるのに。意図はわからないが、まあ、わざとだろうな。NHKの名前で出す記事でこんなねじ曲がった文あり得ないから。

契約破棄について

まあ、市長が委員長を務める実行委員会なのだから検討済みとは思うが、業務不履行として事前通告なしに31日付けで契約を解除したというのは、法的に大丈夫なのだろうか。

案の定なお話

踊り事業の民間委託は、かつての主催者だった市観光協会の阿波おどり事業特別会計に4億円余りの負債が発覚し、市が補償する形になっていたことを問題視した当時の遠藤市長が先導した。18年夏の踊り事業は遠藤市長を実行委員長とする体制で臨んだが、阿波おどり振興協会の総踊り中止を巡って振興協会と激しく対立。20年4月の市長選では振興協会に推された内藤佐和子氏が当選する。

赤字対策として今のスキームを作ったのが元市長で、契約破棄やら委員会解散を決めたのが新市長。まあ、政治対立から来るのは分かるが、現市長を推したのが、阿波おどり振興協会。ああ、だから欲望を隠さないコメントができるのか。なるほどすぎる。しかし、欲丸出し過ぎなのは足を掬われると思うが。

ただし、この記事、徳島新聞のものだが、他人事のように書いているが、徳島新聞も阿波踊り問題では利害関係者なんだけれど。

他人事感あふれる徳島新聞は、欲を隠さないものにも容赦ない。なんといっても徳島新聞は欲望を隠してあたかも第三者のように報道して、邪魔者を蹴落とそうとしているのだから。

板野郡内の60代女性はこれまでの経緯を振り返り、「運営を巡る対立を見るのは県民として嫌」と話し、「楽しい阿波踊りになるよう、次は見る人の立場に立って考えられる人を委員に選んでほしい」と注文した。

分かるわこのコメントの趣旨。これ、阿波おどり振興協会のコメントにおける「踊り手の代表が入っていない今までの実行委員会には期待を持つことができなかった」の揶揄だ。踊り手の代表が入っていれば良いのかという。イベント素人だから前市長は企画会社に頼んだのに、その契約を一方的に解除し、自分らでやると言い出すのは、まあ、トップの市長が変わったのだから言っても良いが、結局、怪しいコンサルがたかってきて食い散らかすことになりかねない。巨大イベントはトラブルとの戦いなので、過去の経験者等を重用しないと回らないのではないか。しかし、過去の経験者等の重用というのが、これまた利権というか権力の偏りを生むだろう。

善悪は別として

それが良いことか否かは別として、徳島市の経済団体とキョードー東京を敵に回して、市長と権力持つぞと浮かれる阿波おどり振興協会だけでは、どうしようもならないだろうから、結局、他から共同事業者を連れてくるしかない。その際、主導権は明確に市にあるようなスキームにするだろうから、成功も失敗も市長にダイレクトに返ってくる。市長は、この4ヶ月、必死に取り組むことは分かる。問題は時間とお金だろう。政治の話になるだろうから、何をもって成功とするかもポイントだろう。前市長がポイントにしたのがお金である。そして、現市長がポイントにしているのが踊り手への考慮である。現市長は、赤字を出さずに踊り手のことを考えた開催が求められる。加えてコロナ禍の下での開催である。残された時間は少ない。まあ、元市長が旧来の赤字体質の阿波踊りを改革しようとして潰えたのだから、新市長は、単に旧来派だということなのかもしれない。その場合は、元に戻ることになるのか。

今年も夏の徳島には何かある

いずれにしても、夏はすぐ来る。この段階でちゃぶ台返ししたのが市長なのだから、ある意味色々なものが見えるかされるし、成否もよく分かるとは思う。あと4ヶ月。色々な組織、人が利益を得ようと群がっているだろう。しかし、ぜひ市が独力でできることを示してほしい。今年の阿波踊りは昨年に引き続き何かある…というより、何年続くのだろう。