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歯形のついた金メダル個体の行方


河村たかし名古屋市長が噛んだ後藤希友選手の金メダルはどうなるのだろう。しかし、交換はないと言っていたのが交換することになる流れ、トヨタがあまりに大きな組織だからなのだろうなとしか言えない。

呪いがかかったメダルは交換へ

ただし、交換してしまうと、"チームメンバーたちとともに受けたメダル"とは違う個体の金メダルを手元に置くことになるというジレンマ。メダル自体ではなく、そのメダルが誰の手を経てきたかというストーリーにも価値を置くなら、交換してしまうとその分の価値はなくなる。この金メダルには、チームメンバーとともに受けたというプラスの価値と、川村市長に噛まれたというマイナスの価値が共存していることが辛い。例え前者が後者を上回って全体としてプラスの方だと本人が思っても、やはりマイナスが無ければもっと高い価値があったというわけで、収支がプラスになればというものではない。

噛んだメダルの交換は対象外だった

この記事にはそもそも交換対象外と書いてある。ただし、「製造欠陥のみ無償対応」となっており、有償ならばという道が開いていた。ここに目をつけたということだろう。

最初の記事に、

メダルの交換にかかる費用は、川村市長に請求する方向で調整しているということです。

とあるのは、有償ならば交換できる余地を利用しようとしているということ。ちゃんと道は残されているところが組織委も世界的組織の傘下にあるのだなという印象。

結局IOCが費用負担

費用は国際オリンピック委員会(IOC)が負担する。同選手の意向も既に確認した。組織委は当初、今回の件について新たなメダルへの交換の対象にはならないとしていた。

交換対象にならないから対象になるだけではなく、費用もIOC持ちと。メダルに傷をつけたら新しいメダルを買えるという前例を作ることはできないから、これは妥当だと言える。

トヨタはオリンピックの大スポンサー

トヨタは全世界14社しかない「ワールドワイドオリンピック・パラリンピックパートナー」となっていることも大きいだろう。組織委としてもそんな大スポンサーの意向には背けないと。ただ、名古屋市長と選手間の問題ではあるので、交換というのは少し変な気はする。たまたま金メダルを取ってすぐだったから対応できたもので、同じことが数年後に起きたら対応しなかっただろうから。

オリンピック開催前のトヨタのCM見送り

トヨタはこういうこともしていたわけで、トヨタはかなり独自の道を歩む企業に見える。少なくとも長いものには巻かれろという諺に反することを2件、一般人が見ることのできる場所で行っている。

オリンピック前後で存在感を高めるトヨタ

トヨタは、オリンピックを使って、存在感を見せつけた感じである。しかも、これらは開催前、開催後に実行しており、オリンピック期間中は何もしていない。この辺り偶然ではあろうが、ワールドワイドパートナーとしてオリンピックに水を差すこともしておらずパーフェクトに進めている印象。

川村市長が噛んだ個体の行方

これ、どうなるのだろう。即潰すのか、それとも保管されるのか。一度選手の手に渡った金メダル。それが曰く付きとなって交換となった経緯。この金メダルが帯びるストーリーは、ある意味特別なもの。残しておけば後々意味を持った歴史的メダルになる可能性は高い。どうなるのだろう。