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仮想通貨の無断採掘の最高裁判決と情報はタダという風潮


自分のwebサイトに仮想通貨の無断採掘Java Scriptを置いたことが罪に問われ、ネット広告と同様との判断で無罪になった件。Twitterの反響を見ていて気になったことがある。

記事

無罪はおかしいという考え

サイト閲覧者に無断で他人のCPUひいては電力を使うことには変わりはないから、無罪はおかしいというようなことを言う人が結構いる。この考えは分からなくも無い。いつのまにか自分が払う電力料で他人が金稼ぎされるのは立派な犯罪だろうということだから。

罪に問うべき犯罪なのか

ただし、形式的に犯罪に当たるかと、罪に問うべき犯罪なのかは別な話。極端に言うと、うまい棒を一本盗んだ場合に、逮捕し、有罪とすべきかと考えてみると、ちょっと違うと分かる。事実として、全ての万引きが裁判され有罪判決を受けているわけではない。

不正と言えるかがポイント

不正指令電磁的記録に関する罪が、「人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録」を罪に問うとするので、不正に当たるかの判断が問題になるが、裁判で「プログラムの動作内容や、コンピューターの機能や情報処理に与える影響の有無・程度、利用方法を考慮すべきだ」ということなので、被告の行為はそれに当たらないとしたということ。形式的には他人の電力を盗んだといえども、与えた金銭的損失は許容範囲だということ。

情報はタダという感覚からくるもの

判決は今回の個別事象を扱うものなので、簡単に一般化はできない。無断採掘のJava Scriptが動くことによる電力料増加が、WEBサイトを閲覧したことによるサイト利用者が得た価値対比著しく大きいのであれば判決はまた違ったのだと思う。どんなに僅かでも電力料の損失を与えたと言う人たちの考え方の根幹には、ネットで得る情報は無料で手に入ることが当たり前という考えがあるのだろう。広告は、ネットではもはや溢れていて気づかないだけで、裁判でも言及さらたとおり、広告表示も電力料を上げる要因になっている。広告非表示にする場合も、広告非表示にするために電力料がかかると言えばかかる。そういうことを含めて、裁判は許容範囲としたということ。得られる情報対比、その電力料は明らかに低額だと思う。