まあ、確かに京都市長が言うように、
きものやきもの文化を愛す るすべての人々共有の財産であり,私的に独占すべきものではない
というのはそうだけれど商標登録しなかったらどうなるのだろうかというと、まあ、それならば京都市というか誰もが認めざるを得ないのかな。ただし、着物は補正下着ではない衣類を表す一般名詞であるので、イメージを貰ったとしてもやはり違和感は残る。
京都市のメッセージ
事態の収束
結果的には、キム・カーダシアン氏が別なブランド名を考えるということで騒動は収まった。
My brands and products are built with inclusivity and diversity at their core and after careful thought and consideration, I will be launching my Solutionwear brand under a new name. I will be in touch soon. Thank you for your understanding and support always.
— Kim Kardashian West (@KimKardashian) July 1, 2019
炎上マーケティング?
これ、ビジネス的な面で見て、どうなのだろうか。炎上マーケティングとしては、米国内だけでなく、日本の都市、閣僚まで巻き込んでおり、いずれにせよ、新ブランドの知名度アップに貢献するのは間違いない。
炎上内容も、差別的なものでもないので、取り下げればカーダシアン氏にマイナスの評価はなくなる。Twitterでは、「よく取り下げてくれた」というプラス評価さえ見られる。その意味では、カーダシアン氏側は十分プラスになるので、名前変更に応じる決断は簡単だっただろう。そうでなければ、アメリカの補正下着のブランドなど知ることもない人が多い。カーダシアン氏がミスったとすれば、新しいブランド名を直ぐに公表しなかったこと。そうすれば、多くの人に彼女のブランド名を少なくとも認知させることはできた。
便乗マーケティング
で、京都市長なのだが…こちらこそ、炎上マーケティングの便乗マーケティングでしょ。着物の団体ならばまだ分かるが、何故一地方公共団体の首長が?これこそ「キモノ」ブランドの私的利用といあるのではないか?京都=和風=キモノと連想されることを前提とした明らかな便乗。日本には着物で有名な都市は沢山あるのに、連名でなく京都だけ単独で主張するのは、ちょっといただけない。