時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

イジメのテンプレすぎる中学教諭


いまどきあり得ないニュースです。

「みんなでいじめよう」中学教諭が板書 生徒は不登校に(2019年5月17日 朝日新聞DIGITAL)

https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASM5K6RM2M5KUGTB01J.html

体罰よりズルく悪質

48歳の中学教諭が、黒板の1日の行動目標に特定の生徒をいじめようと書くことの恐ろしいところは、体罰と同等か、多くの場合それ以上に生徒を傷つけることです。体罰であれば、厳しく咎められる世の中であるが、言葉の暴力はまだ大丈夫というズルい計算を感じます。

教諭の好き嫌いによるイジメ

しかも今回の場合、いじめの理由が整髪料の付けすぎ。これは完全に個人の嗜好の話であり、匂いが酷い等の記載がないことから、他者に迷惑をかけているわけでもなく、教諭の単純な好みでいじめを率先したことになります。なんでこれが「いじめよう」になるのでしょう。

典型的なイジメの言い訳

そして言い訳が、

「生徒と信頼関係があると思っていたため、冗談のつもりで書いてしまった。軽率だったと大変反省している」

です。いやこれ、いじめ加害者の言い訳のテンプレ過ぎです。軽率な結果が、「卒業までの104日間のうち57日を欠席し、不登校」です。この教諭、生徒の中学時代という思春期のかけがいのない貴重な時間を黒く塗りつぶしたことの意味を分かっていないと思います。これを「軽率だった」と言えてしまうこと自体が、根っからの軽率な人間だということが分かります。「生徒と信頼関係があると思っていた」のなら、事件が10月で、卒業までまだ半年あるのだから、57日も欠席させる前に手を打てよということです。結局、信頼関係などないし、生徒に許してもらえていないし、何もできずというか恐らく何もせずに近い状態でズルズル卒業を迎えたのでしょう。まあ、この辺り、職業としてお金を稼ぐために教師をしているのであれば、分からなくもないです。嫌なことはしたくないですから。しかし仮にも教師という仕事ですから、そんな面倒くささで一生の傷を負わされる生徒はいい迷惑です。

自らは手を下さず第三者を使って追い込む怖さ

この教諭の怖いところは、単なる好みの話で、対話ではなくクラス全体を使って生徒を追い込もうとしたところです。教師と生徒という立場の違いを利用して第三者まで巻き込んでおり、1対1である体罰以上に悪質とも言えます。いやあ、つくづくイジメのテンプレ的行動です。

他者に想像力が働かない者は自分にも働かない

この教諭は、他者に対する想像力が全く働かないタイプです…48歳の大人のはずなのに、教育者のはずなのに。しかし、他者に対する想像力だけでなく、自分に対しても想像力が働かず、こんなことを行なったら、自分がどうなるか普通は想像できるはずです。イジメをなくそうという世の中のトレンドを無視して率先してイジメを推進したらマスコミにさらされるというリスクが想像できないのは、どうかしています。

48歳の大人…

このような想像力欠如にもほどがある人間は、成人の中でもかなりレアな人間だと思うのですが、何で選りに選って教師になどなったのだろう。というより、48歳まで教師でいたことが恐ろしい。いじめはダメとかの指導をしていたりしたら、ちょっとしたホラーです。というかこれからまだ何年も教師でいるのでしょうが…福島県教育委員会なんとかしろとしか。

不幸中の幸い

不幸中の幸いという表現は不適切かもしれませんが、この生徒が現在は高校に通学しているということは良かったです。まあ、新学期が始まったこの時期に記事になるのは、今発覚したとかではなく、騒動が一応の決着となり落ち着いたからタイミングをみて発表したということですね。