いやいやいや、これだけ読んだらあり得ないのだけれど…でも、教頭には言い分がありそう。まあ、その言い分は認めるべきではないだろうが。
まずは記事のリンクを貼ります。
教頭、女性教員を食事に誘い「君を食べちゃうぞ」(読売新聞オンライン)
当事者同士の感じ方の違い
これまで、女性教諭をあだ名で呼び、ふれあいの積み重ねから、十分なコミュニケーションを取れたと考え、教頭は「行ける」と踏んだので、LINEで「君を食べちゃうぞ」というメッセージで食事に誘ったのだろう。教頭にとっては、相手の女性教諭も多少の気があると本心から思っていたのであろう。だから本当に軽い冗談のつもりで送ったのだろう。ところが、教頭の日頃のコミュニケーションは、女性教諭にとっては、日頃からセクハラされて我慢していたところに、LINEで「君を食べちゃうぞ」ときたものだから、限度を超えて我慢のならないセクハラとなったのだろう。同じ行為に対する考えが、当事者同士で全く異なっていたということで、喜劇的でさえある。
優越的地位の濫用くらい知っとけ
教頭と教員という権力の上下関係のある中でこれをやればセクハラになるというのは、当たり前というか、お手本みたいな事例である。セクハラ防止研修をこの中学でもやっていただろうに。ひょっとしたらこの教頭の責任で開催していた可能性さえある。43歳ということでそこまで古くて昔の考えを直せない人間とは思えないが、時代から取り残された人なのだろう。研修でも治らなかったこの感覚は減給10分の1(3か月)で良いのかなと思える。
教頭が国語教師なら教わりたくない
この教頭が、何の教科を教えていたのかはわからないが、もし国語教師であったなら、この程度の人の気持ちも理解できない人間に教えられた過去の生徒は気の毒である。
たたかれたからたたき返したら減給
府立支援学校の女性教諭のケースは微妙である。支援学校という考慮すべき要素はあるが、女子生徒から顔をたたかれ、反射的にたたき返したら減給10分の1(3か月)となっている。生徒なので、中学か高校である。体格、体力的に大人と同程度あるはずである。そういう者に顔をたたかれたということは、たたかれた側は恐怖する可能性はある。たたき返したことがどの程度悪いかは、記事からだけは分からない。しかし、生徒が顔をたたいてきて、たたき返すことが例外なく減給に相当するとは考えてはならないと思う。暴力に暴力で返すとはなにごとかといっていると、教師の側が怪我をしかねない。生徒と教師の間でも当然に正当防衛の考えは必要である。まあ、減給になっていることから、正当防衛的に解釈することはできない程度なのだろう。
どちらも減給10分の1(3か月)
セクハラ教頭とたたき返し女性教諭が同じ減給10分の1(3か月)というのは、何か釈然としない。暴力は絶対悪と言っても、相手が暴力に訴えてきているときにどこまで暴力を使わずいるべきかなガイドがないと、教師という職業は厳しいものになる。
記事からでは分からないけれど
実際どの様な事実があるか分からないけれど、これが記事になることで、これを読んだどうしようもない生徒が教師に手を出すことを促進するのだとしたら残念なことである。