新型コロナウイルス感染が起きているクルーズ船。3700人余りいると、もはやこれは1つのコロニーを形成するので、足止めするのは、外部への感染拡大は防止できる可能性はある。しかし、船は閉ざされた空間が多い。このため人への感染がある場合、船内の感染拡大リスクは高まる。船内の人が多すぎる。つまり、感染者が徐々に増加するイタチごっこが起きうる。
記事
2月6日
2月7日
潜在的感染者、最終感染者数
症状のある方とは言え、3700人余りの中、273人のみ検査…全体の7%。
そのうち20人の感染を確認…検査された内の7%。
この場合、船内に実質隔離された方々は、現在は感染していなくとも、これから船内感染の可能性がある。もはやこれは社会実験的である。致死率の高さでコロニー内部の混乱は変わるのだろうが、現状はどうなのだろうか。
イタチごっこのリスク
結局、検査のスピードがあまりに遅く、かつ閉ざされた空間に留められる人々が多くいるため、現在感染していなくとも、追々感染していき、結局、船内にいることによる感染拡大と、いつまでたっても船内から出られないという状況になろう。つまり、船の中が1つの社会で、どのように感染が拡大し収束していくかを見る実験を行っていることになる。
最適な対応はあるのか?
確かに上陸して、国内感染を増やすわけにはいかないが、船内にいることが非常に大きなリスクであることも現実化しつつある。最適な対応を取るべきであるが、それが何だかわからないのが現状で、今回のケースは社会実験の1ケースになるのだろう。