時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

緊急事態宣言とGoogle


自ら危険に身を晒しながら治療に当たる医師、看護師を含む全ての医療従事者への感謝の気持ちを忘れないこと…こんな時代に、これにフォーカスを当てることの聡明さを感じる。さすがグーグル。

啓蒙から感謝へ

「ありがとう:公衆衛生従事者 理化学研究者」(4/6)から、「医療従事者のみなさん、ありがとう。」(4/7)へとGoogle Doodleが変わった。4日連続のコロナ関連。Googleの新型コロナウイルス関連Google Doodleの第4弾、コロナ関連従事者応援シリーズ第2弾となるのは、未だ治療法の確立されていない病気である新型コロナに医療現場で立ち向かっている多くの医療従事者へのエール。第1弾はいつものグーグルドゥードゥルのように偉人を讃えるように見せながら手洗いを奨励、第2弾が外出自粛、第3弾が公衆衛生従事者、研究者への感謝、第4弾が医療現場で戦う医療従事者への感謝と、グーグルのコロナウイルスの採りあげ方が、現実的対応から精神的な内容に移ってきているように見える。

医療現場で戦う方々への感謝は忘れがち

当事者にならないと、現場で働く医療従事者への感謝はなかなかできない。有り難さが分かりづらいから。自らの身が感染リスクにさらされるという状況で治療に当たる方々の勇気は相当なものである。しかし、そうでありながらも、報道される感染者数や死亡者数は、自分か近くの人が関わらない限り、自分とは違う世界の話に思える。自分がどう思おうが、現実に感染者、死亡者の数だけ治療の現場があるし医療従事者がいる。また、感染症対応は、昼夜も土日平日の区別もない。24時間365日のせかいである。そんな方々への感謝の気持ち、これは大切である。それを非常に多くの人に訴える術を持ち、また、実際にそれを行うことのできるのは、今の世界では、Googleに敵う者はないであろう。

願いへ続く道

では、感謝の先には、どのような道があるのだろうか。手洗い、外出自粛で各自の感染を予防し、コロナ対応従事者へ感謝した流れでいくと、もはや、我々にできることは、祈り、願いに行き着くのではないだろうか。Google Doodleは、特定の個人ではなく、不特定多数が見るものであるから、そのメッセージは、普遍的なものである必要がある。そのような中で、人類の敵と言える新型コロナウイルス関連を4日連続でDoodleのテーマとしてきたのは、Googleが、Googleのできることを、本気で考えているスタンスであり、しかし、現在の流れでは、もはや、各人が打てる手は、祈り、願いしか見えない。明日のグーグルドゥードゥルは、何が来るのだろうか。

Google Doodleを楽しむ日々が来るのか

Google Doodleが連続して更新されることは珍しい。これはやはり緊急事態であるということ。そして、外出自粛が続く中、気晴らしに最適なネットサーフィンにおいて、頻繁に更新されるGoogle Doodleは、それ自体が楽しみの1つになりうるであろう。そして、これからDoodleの頻繁な更新が続くのかもしれない。そのこと自体は楽しいのであるが、しかし、そのような状態が続くということは、グーグルの外、現実世界が悲しい状況であるということであり、やはりGoogle Doodleは、忘れたことによく知らない偉人の業績を讃えるシリーズが挙げられる従来のものを懐かしむことになるのかもしれない。

グーグルは、グーグルのできることをしている

コロナウイルスに対し、Googleは、Googleのできることをしている。このスタンスは、見るもの個人にも取り入れることができる。自分ができることをする。これがコロナウイルス対応にかぎらず、生きる上で、全ての局面で行うべきことである…となると少し説教じみてくるが、Googleは、それをDoodleというスタイリッシュな場を使って行っている点が良い。しかしやはりちょっと説教くさいというか、いつものGoogle Doodleのような、洗練された感じがあまりしない。