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鎌倉…コロナ疲れに狙われた街


三密という言葉は、今は密集、密接、密閉を避けるという新型コロナウイルス感染予防のキーワードであるが、この言葉、本来は仏教用語。それは関係ないが、三密が叫ばれる今、古寺のある鎌倉を訪れる市外、県外の人が多く、鎌倉市、鎌倉市長は、今は来ないでくれと言い続けている。しかし、観光客は後を絶たないという。

市外の者にとって鎌倉は、公共交通機関を使わず自家用車でドライブついでに行け、観光名所は基本的に屋外、歴史教育にもなる…ということから、緊急事態宣言が出てコロナウイルスによる活動自粛が続き、イライラが始まりそうな都民、県民にとって、特に家族連れにとって格好の気晴らしができそうな目的地として目をつけられやすい。しかし、鎌倉市にも当然、そこで暮らす住民がいる。観光関連の業務を行う者はともかく、それ以外の住民にとっては、緊急事態宣言が出された場所から、わざわざ不要不急のはずの観光で、人が大挙してやってくることは害悪でしかないと考えるのは、当然である。そんな声に応え、Twitterを操る鎌倉市長は、ちゃんと呟く。

鎌倉市長Twitter

シンプルであるが、何が言いたいか十分理解できるつぶやきである。

この処置も、何をしたいかが明確な対応である。

鎌倉市観光課Twitter

市長のつぶやきに合わせ、鎌倉市観光課も呟く。

しかし、4/11,12の連休には、多くの観光客が押し寄せたという。

市民のポイントは三密じゃない

これは、観光客と市民で、新型コロナウイルスの何をリスクと考えているかの違いからくるものであると考えれば理解できる。

観光客の考えるリスク

市外から来る観光客は、三密をリスクと考えている。だから、車で移動できて、途中の景色やドライブも楽しむことができ、観光地も屋外であり、また、寺社内の敷地が広くソーシャルディスタンス(他者との距離)の取りやすい鎌倉は、絶好の観光場所となる。特に外で遊びたくて仕方がない子供のいる親にとっては、子供の精神衛生を考えれば最適と言える場所である。

市民の考えるリスク

もうとにかく市外からコロナウイルスを持ち込む可能性のあることはしてくれるなである。市民にとっては、来なければそれだけウイルスが持ち込まれないことは確実であるので、これは当然の反応である。特需となる観光業の人々の中には歓迎する人もいようが、客と接する必要のない店の奥にいる経営者はともかく、前線で接客するパート等の従業員は、表面上はともかく、内心は、歓迎する者は少ないであろう。

コロナウイルスのマーキング

とにかく、市内の人間にとっては、市外から来た者は全て感染リスクを高くする人間とみなされる。吐く息、触れるモノの全てが、鎌倉市にコロナウイルスをマーキングする行為であると認識されうるのである。これは緊急事態宣言が出されている今現在、鎌倉に観光に行かなければ付くことのないウイルスなのである。観光客として訪れる者は、三密を避けることができて気晴らしにもなる関東有数の観光地である鎌。しかしこの地の市長自ら、今は来るなというメッセージを発している。観光客は、この事実の意味を理解すべきである。