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メタボ健診の指導結果は、健診前日のみの努力程度ということか


指導効果は、290gの体重減少。一応減っている。この数字をどう評価するのか。まあ、コップ1杯半の水、もしくは具のほとんどないペペロンチーノ1食分の重さに評価も何もない気がするが。

記事

40~74歳が受ける特定健康診査(メタボ健診)や、生活習慣の改善を図る特定保健指導の効果は、1年後に肥満がわずかに改善する程度で、心臓や血管の病気のリスクは低減しない―。

効果

取り敢えず統計的に見れば体重は減っているという事実はあったと。しかし、体重290g減とは、ペットボトルの半分強、やきそばやペペロンチーノといった具なし麺の1人前程度。これは…前日夜のみの食事量の制限でなんとかなる重さ。

評価

記事では効果が薄いと評価されているが、まあ、前日の工夫でなんとかなる量なら、それはその通り。というより、実体的には効果なしと言うべきかもしれない。メタボと指摘されて保健指導まで受けていたら、次の検診では多少なんとかしようと足掻くのが、まあ、義務教育でテストにさらされてきた日本人の行動として出てくるはず。一夜漬けというやつ。それで290gというのは、全く効果がないというべきではないか。もっと言えば、メタボ健診に引っかかるような人は、夜に焼きそば1人前以上は余裕で食べるであろうから、もし、前年メタボの指導を受けた人が、今年一夜漬けしようと思ったら、もっと減るだろう。これでは効果なしとしか言えない。更に、中には頑張ってメタボ脱却を図った人も一定数いたであろうから、これは効果なしと判断するしかない。

他の記事

こういう記事も、メタボに対する難しさを表している。COVID-19の感染リスクよりは優先度は低いのは理解できる。メタボ健診に効果がないというのならば、これを機にやめてしまうこともできると考えればよいのにとは思う。

メタボ健診は結局、メリット・デメリットの話

結局、メタボの人の行動原理は、メタボと判定されると保健指導を受けなければならなくなるので、その面倒くささが嫌だからメタボから脱却しようとするか、メタボ脱却の努力に比べたら、保健指導を受けるのは許容範囲とするのかの価値判断にしか過ぎないのだろう。

その裏にあるはずの、健康を損なうリスクというものが何故か前面に出てこないところが、おかしいと言えばおかしい。記事にある通り、メタボ健診を推進しても、「心臓や血管の病気のリスクは低減しない」というのなら、何のためのメタボ健診なのかが完全に抜けた施策になっていることになる。

数字で見せる効果の有無

メタボというもの自体が判定基準があるものであり、各受診者が、メタボに該当するか否か、ギリギリなら回避したいと思うが、数値が大きく上回ってしまっていては、まあ、メタボでも仕方がないかといったようなことになっているのだろう。完全に該当するか否かに対する形式的対応になっているということに問題があるのだろう。

メタボ健診は、そもそも、肥満のリスクを呼びかけるだけでは効果がないという考えが元にあって、その上で数字で判定して示さないと自覚できないだろうというところから来ていると思われる。それが、実際は効果がなさそうというのは、制度の設計思想が間違っている可能性があるので、漫然と続けて年間500億円を費やすのではなく、制度の見直しが必要なのだろう。

人は簡単には変わらない

デメリットが分かっていても、正常性バイアスもかかるので、人は簡単に動かないねということ。これは、メタボの人がメタボを改善するための努力を始めるのは簡単ではないということでもあるし、一度メタボ健診の制度を定めたら、その効果が薄いとわかっても、なかなか制度を改善するのは難しいということの両方に当てはまることである。