またどうしてこのタイミングでやってしまうのか。
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「都道府県魅力度ランキング」で栃木県が最下位に転落した。29日告示の県知事選に立候補を表明している新人で、元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男氏(60)が、「納豆にイチゴが負けてどうする」などと昨年まで7年連続で最下位の茨城県を引き合いにした発言をしてSNSで騒ぎになったと。
なんで想像できないのか?
これから選挙でライバル候補と戦おうと言う人が、仮想敵をよりによって隣県に求めるとは。「都道府県魅力度ランキング」に求めるならまだわかる。しかし照準を定めるべきはライバル候補でしょ。昨年度まで最下位だった茨城県が上に行ったのなら、それをたたえることこそすれ、上に行った県を、負けてどうする対象にするのはねぇ。それが悪手であることに気づかないまずさ。
言い訳
当然、まずいと思ったから謝罪するわけで、次のように言い訳している。
「茨城の良さを、栃木の名所や名産品と比較して悪く言うような言い方は、大人げなく、このような言い方をするべきではなかったと後悔しております」「栃木県と茨城県がそれぞれの良さを活かして、ともにその存分な魅力を発信していく」
これはかなりまとも。最初からこの姿勢なら、あんな発言はしないわけで、やはり問題ある人だとわかる。逆にこんな冷静な反省文がどうして出てくるのか不思議なほど、発言とコメントがずれている。
もう少し具体的な発言
田野辺氏は魅力度ランキング発表後、「納豆にイチゴが負けてどうする。霞ケ浦に中禅寺湖が負けるもんか。鹿島神宮より東照宮の方がきらびやかだ」などと街頭演説していた。
ああ、納豆とイチゴの比較だけじゃない。これは酷い。
県同士がライバル意識を持つと言うのは、パフォーマンスとしては良い。知事に当選した暁には、茨城県知事とそういうパフォーマンスをしたら良いと思う。しかし、「負けてどうする」や「負けるもんか」はダメだな。あくまでパフォーマンスであり、目標は、共存共栄だ。神社まで比較するのはちょっと酷い。この辺り、謝罪しても根本は変わらないだろうなと思わせる。
リップサービスだったのだろう
県知事に立候補予定だから、発言する機会があり、その機会にリップサービスとして出てしまったのだろう。しかし、こんな人に投票しようと思えるかという問題が出てくる。