大阪のど根性大根は抜かれて騒ぎになっているが、大分県のもう1つのど根性大根は、まだまだ元気。
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大分版の良いところ
この大分版ど根性大根は、大根として食べられることを前提にして見守られている点が良い。
「今年は中津江村にいいことがなかった。しぶとく育った大根の生命力に感心しました」と中元さん。ど根性の大根は、もう少し寒さが増してから収穫し、美味しいおでんにして食べるつもりだ。
美味しいおでんにして食べる…大根らしい未来である。最初から食べるつもりという認識が大阪と違う。大阪のど根性大根は、なぜかそれが永遠に存在するランドマークかのような扱いを受けていた。だからこそ、抜かれたら、誰がこんなことをと落胆の声がするのである。しかし、これは大根。いずれ枯れてしまうもの。そこに象徴性を持たせるのはなかなか難しい。
大阪版の騒動について
タンポポ等がアスファルトを割って出てくるのは聞くが、やはり大根という、ある意味値段のつく野菜であるという意外性は、人々の気を引いたことは事実だろう。しかし、まあ、食べるために抜いたのであれば、特に問題ではないのではないか。食べるためでないとしても、アスファルトを割って生えてきたタンポポを抜いたのと同じでしょうと。
やはりおでんですね
その意味で、大分版は、おでんとして美味しく食べられるまでの限定という点が、やはり良い。まあ、大阪版の騒動がなければ、「こんなところに生えてきたよ、あはははは」程度で終わった話だったのが、一躍脚光を浴びただけの話なのだろう。他にもあるのかもしれない。