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被害者が金銭的にプラスとなる不思議な窃盗事件


音楽講師のパンプスを盗むというのは、ありがちな性癖の窃盗事件だが、この時間は一味違う。盗んだものと同じ靴、それも新しいものとすり替えたというこの窃盗事件。客観的には使い古しの靴から新品に近いものへの差し替えであり、中古品としての価値は上がっているのではないかと思われる。この事件の被害額という概念はどうなるのだろうか?

記事

モノの価値

同じブランド、色のパンプスを持参し、すり替える手口というのが、犯罪においてどのような意味を持つのだろうか。確かに音楽教室にあった女性の靴を持ち去った事実はある。しかし、代わりに新品?の同じ靴が置かれていたということのようだ。モノの価値は、未使用の新品時が最大の価値があり、使用につれて価値が下がるというのが通常である。今回の窃盗の場合、元々の女性講師の履いていた靴は明らかに使用しており、一方、容疑者が差し替えた靴は、

入手に苦労したパンプスだったため、新品に近い状態になっていることに気付いたという。

ということから、新品に近いということが分かる。ならば、差し替えた方が価値が高いのか?そうとも言えないのかもしれない。「新品に近い」のであって「新品」ではないかもしれないから。そうなると容疑者が使用感を出すために履いた靴の可能性も出てくるので、確かにこれは、新品に近くても価値は低いと言える。

入手に苦労したパンプス

ただ、「入手に苦労したパンプス」という表現も微妙である。被害者が入手に苦労したパンプスの新品を容疑者が容易に入手したことになるから。

「入手に苦労したパンプスだったため、新品に近い状態になっていることに気付いた」というのは、論理的に少し理解できない。これどう解釈すべきなのだろうか。「長年履いたパンプスだったため、新品に近い状態になっていることに気付いたという」や「フリマサイトで購入したパンプスだったため、新品に近い状態になっていることに気付いたという」なら、まだ理解できるのだが。被害者が、メルカリ等で苦労して手に入れた高価な中古のパンプスと、容疑者が新品で購入した同じ型のパンプスを差し替えたと考えられるが…。時価約5000円相当とあるのは、被害者のメルカリ等での購入価格なのかもしれない。容疑者はそこまでしても欲しいのだろうか。とにかく、単純な窃盗ではない。この容疑者は、被害者に少なくとも金銭的損害を与えないような配慮をしている。恐らく法的には、被害者に金銭的にはプラスの価値を与えているだろう。

常識的趣味人の暴走

この容疑者は、まあ特殊な性癖を持っており、それを満たす方法が見つからず、人のモノを盗るという方法で満たすしかないと思った。しかし、被害者に損害を与えるのは良しとせず、代替品を置いたということか。下調べし、靴を調達し、再度訪れて差し替えるという非常に手間のかかることをしている。このことから、この性癖以外は、かなりまともな人格を有する者ではないかと思わせる容疑者である。この窃盗事件の裁判は、なかなか常識人には理解できそうでできないものになりそうである。ただ、怖いのは、この容疑者は、どうやって被害者を決めたかである。この選定過程次第では、容疑者の怖さが見て取れるかもしれない。

ただし…

記事の中の写真の奥に見える押収品にスマホらしきものが2台とパソコンらしきもの1台が写っており、流石にこれが窃盗品であれば、これを差し替えて被害者に解らなくすることなどは、ほぼ不可能であろうから、このスマホおよびパソコンが加害者のものでない限り、この容疑者は、やはり単純な窃盗もしてしまっているのかもしれない…のだが、記事を見ると、

自宅からは別の人のパンプスなど女性用の靴約20足を押収しており、余罪を追及する。

としか書かれておらず、つまり、財産的価値がパンプスより高いと思われるスマホやパソコンについて言及がない。これはつまり、押収品のスマホとパソコンは容疑者のものであることを意味するのかもしれない。

個人名を晒す必要性

財産的損失は、ほとんど与えていないというよりもプラスにしている可能性の高い窃盗であり、また、個人の性癖に絡む事件である。特殊な窃盗事件であることから、報道価値はあるにしても、容疑者の名前を晒す必要性があるのだろうかと思う。

こんな犯罪も逮捕されてしまう警察力

防犯カメラの威力なのだろう。まあ、靴箱には無いにしても、音楽教室入口かその建物の入り口には設置しているだろうから、そこから関係者を消去法で消して行って見つかったのだろう。