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中学修学旅行生の器物損壊という犯罪


越後妻有2022大地の芸術祭が開かれている越後妻有里山現代美術館「MonET」における中学生による器物損壊行為。これはあかん。あかんのだが、大人がちゃんと落とし前をつけるために、直ぐに奔走している姿は見える。その点、教育的には、まだ光がある…のだけれど、やはり何か釈然としないものがある。この中学生たちは、何でこんなことをしたのかな。

記事

状況

損壊の程度

「LOST#6」は鉄道模型が光を放ち織物器具に当たって影を壁に映す作品で、踏み荒らされて再現は無理なため今後は公開できない。

踏み荒らされて再現は無理…って、偶発的でも無いし、一瞬の破壊行為でも無い。破壊の意志が明白な徹底した損壊行為である。踏み荒らすという語の選択がとんでもなく悪い行為に思わせる。再現は無理という言葉にも納得できる。

「WellenwanneLFO」は低周波で水面を振動させ、広がる波紋をスクリーンに映す作品で、パイプが曲げられていたが仮復旧を終え公開している。

これも、作品の根幹部分の破壊なのだろう。誰かが作って、多くの人に鑑賞してもらうために展示しているモノを破壊する。破壊行為が徹底している印象なのが恐ろしい。犯人の中学生はどういうつもりでそのような行為を行ったのだろうか。

大人による落とし前

美術館を有する十日町市が、修学旅行生の通う中学のある新潟市に損害賠償を求める方針とのこと。こういう、大人の手続、つまり損害に対する金銭での解決を見せることは大切である。それだけではない、警察にも被害届を出し、警察は器物損壊容疑で調べるようだ。大人が奔走している。しかし、新潟市は税金を使って支払うことになるわけだよね。地方公共団体が、他の地方公共団体へ、税金を使って損害賠償をする。落とし前の方法として、これは何か釈然としない。

しでかしたこと

結論から言うと、完全な犯罪。

まあ、美術館という公の場で展示された美術作品を損壊し、展示続行できなくするということを引き起こせば、中学生のやったことと言って無かったことにはできない程度ではある。複数の公共団体に学校も絡むから、対応が迅速だったとも言えるだろう。学校絡みの危機管理能力は高くなっているように見える。

見えない実行者の罪と罰

警察に被害届が出されていること、実行者は恐らく容易に特定できること、現実に損害が発生していることは明らかなこと。これ、実行した中学生はどうなるのだろう。記事では綺麗に実行犯の中学生のことは隠されているが、明確な器物損壊犯で、被害届まで出されているというのは、もはや罪に問われることは免れない。罰はほぼ無いかもしれないが。

損害賠償は、学校の責任なのだろうか

これ、被害届まで出しているのであれば、実行者は学校名止まりということはあり得なくて、何人かの中学生個人になるのだろう。そうなれば、損害賠償の相手先も、新潟市でも中学校でもなく、実行者個人になるのは避けられないのではないか。

行動の理由

実行者の中学生たちは、何でこんなことをしたのだろう。1つではなく2つの作品に対し破壊行為を行い、1つについては、単発の行為では無く、「踏み荒らす」という徹底した行為を行なっている。何がそうさせたのかは解明すべきである。彼らは、状況が揃えば、東京国立博物館の展示でも同じことをするのであろうか、それとも、展示物が現代アートだったから気安く破壊行為を行えたのか。この辺りが特に気になるところ。そんな視点で見れば、ある意味、美術教育の問題点というか、盲点を突かれた事件となるのかもしれない。