中学3年の春先まで「フィジカルのなさ」についてコーチに言われまくり、スタメンさえ怪しかったが、なんとかスタメンは得てきたうちの子。高校になって身体もようやく追いついてきて、「普通」からのスタートであった。
運が重なりスタメンフル出場が当たり前に
これまでの足元に専念した強化のおかげだと思うが、高一の夏、三年生が抜けた新チームでAチームのスタメン争いに食い込んだ。直接争った先輩達の負傷もあり、しばらくは公式戦スタメンフル出場であった。
時の変化は目まぐるしい
ライバルがいないことによるスタメンというのは長続きしない。先輩達は復帰してくる。復帰して異なるポジションメインになった先輩もいるので、元の競争に戻ったわけでは無いが、ポジション争いは発生し、スタメンはキープするも、フル出場はできなくなった…どころか、後半早々、チーム1人目の交代者となることが多くなった。要は、前半のみ出場で、後半は別の人という形。出場時間だけ考えたら同じ。これはつまり、お尻に火がついた状態ということ。
今までで最大の疲れが出てきたのかもしれない
これまでも、あそこが痛いここが痛いと、ちょっと考えられないような場所を痛いとか言って、練習を1週間、2週間休むことはあった。一応、整形外科や接骨院に連れていくが、まあ、原因不明で様子見ということが多かった。一度、軽微な剥離骨折というのもあったが。まあ、疲れからくるものでしょと、思って言う通り休ませていた。
しかし今回は違う。ただ、疲れたから休みたいと言ってきた。あそこが痛いとか言わず、ストレートに休みたいと。まあ、2年生になり、部活に対して慣れてきたからというのもあろう。
そんなことはめくじら立てることでも無いと思い休ませたが、今回は結構精神的にきているようだった。というか、これまでは肉体的疲れを訴えることは全くなかった。だからこそ、本人も体の特定の部位を指して痛いとは言わなかったのかもしれない。
競争の大変さ
うちの子が通うのはサッカーの強豪校では無い。地区ではまあまあ強いという程度の学校。しかしサッカー部員はそこそこいる。そんな中で2年生でスタメンというのは、まあ頑張ったというか、素質と努力がチームと噛み合っていたのである。スタメン定着は、一年の秋頃からからだから、半年以上、スタメンでやってきて、ここで負傷していた先輩達の復帰でポジション争いが再燃した。追われる側に立つこと…これはうちの子にとって初めての経験だった。これまで、小学校高学年の時も、中学3年の時も追う側だった。それが追われる側になった。それが精神的にかなり辛いようだ。それは分かる。大学受験生が多いので、先輩達にとっては、今年の選手権予選(の予選)は、最後の大会である。今くらいの時期にスタメンとは言わないまでも、出場チャンスを勝ち取っておかないと間に合わない。ポジションを争う先輩が、どうしたらスタメン出場出来るかと監督に聞いているのを同級生が目撃して教えてくれたらしいが、先輩も必死である。
そんなこともあり、先輩達が試合出場を巡って猛追しているのを肌で感じているようだ。
精神論
まあ、うちの子は、オラオラではないので、そんな先輩の気迫に負けたのだろう。疲れたと言って学校を休むのは、自分から競争を降りたということ。うちの子の高校は、教育的な面からなのか、練習を休むと、まともな理由があっても次の試合に出られないという暗黙のルールがある。つまり、自ら休んでしまうということは、次の試合の出場を手放したということ。親としては、何だかなぁと思う。けれど、まあ、まだまだ子供なので、多少言葉ではとがめつつも、休ませたという感じ。
結局、次の試合ではどうなるのかな
全国大会出場を目指すチームに限らず、どんなチームにも、11名を超えるメンバーがいれば、競争は起きる。これまでスタメンは守ってきていたのだから、ルールとはいえ暗黙なものだから、休んだとは言え、スタメンはなくとも後半出場はありそうな気がするが…親の贔屓目かな。