うちの子と話していて、流れから偶然聞いたのだが、部活の同級生がサッカー部を辞めることを考えているらしい。
状況
現在Bチームの2年生数人が、監督先生の運営方針変更に嫌気がさして、サッカー部を辞めようと考えているらしい。状況については、あまり詳しくうちの子から聞いても、単に興味から聞くものでしかなく、何も解決できないし、アドバイスさえもできないから、詳しくは聞いていないが、Bチームの試合において、1年生を積極的に使う方針になって、2年生があまり試合に出られない状況になっているらしい。これは、高校部活は、競技としてのサッカーであるから、当たり前と言っても良いのだけれど、しかし、これまでBチームでは、"先輩"には、それなりに出場チャンスが優遇されていて、今の2年生は、その環境で後輩としての立場の1年生を過ごして来た。そしていま、2年生になってみたら、突然の方針変更だから、2年生がざわついているらしい。
とにかくチームメイトの同級生が何人か辞めるかもしれないということである。
感想
最近の監督先生は、以前より実力主義の主張が強くなっているなとは思っていた。Bチームの1年生の起用において、うちの子達が1年生の時は、今ほど積極的ではなかったのは、見ていて分かるほどだったから。
うちの子はAチームで出ているから、夏以降、新チーム編成されてもAチームに居られる期待は見込める。しかし、このまま"実力主義"の運営が継続されたら、3年生が引退後、今Bチームの2年生たちは、自分たちの代になっても、1人もBチームからAチームに昇格できず、3年生が抜けた分は、全て後輩が入っていく可能性があることを、Bチームの起用方法から肌で感じているのだと思う。楽しく高校生活を送る上で、部活を辞める選択は普通にあって良い。Aチームで試合ができる望みが無いなら、さっさと辞めて、勉強や恋愛、その他の楽しみにエネルギーを向けた方が短い高校生活において充実感が得られるという考えを否定することは誰もできない。
しかしだからといって、やめた方が良いとまで言いたいわけでは無い。チームスポーツの一体感を味わうことも高校で経験できる貴重な体験だから。これは各自で決めれば良い。ただ、何が悪いと言って、監督先生の運営方針が変わったことだと考える。部活は先生の自己実現の場では無い。戦力的に全国大会とか目指せるのであれば別だが、地域の中で、ちょっと強い程度の公立高校のチームで、ガチガチの実力主義なんて要るのだろうか。少なくとも、上位リーグを目指すことが第一目標では無く、育成がメインで良いBチームの公式戦では2年生をたくさん出場させる方針を変えなくても良かったのではないか。
高校の部活にはよくあることだと思うが
3年生が辞めて新チームになったら、ごっそり2年生の退部者が出るパターンになりそう。こういうのは、自分が高校生の時にも有った。監督先生が、夢を見て張り切るとこうなるね。残念だなぁという感じ。
他人ごとになってしまう自分だが、過去を踏まえるとドライにはならない
うちの子は、現状、そのような危機には陥っていないため、この件については、他人事になってしまっている面はある。しかし、自分の子が試合に出られない辛さは、中学時代までに散々味わっている。このブログでも散々書いてきた。成り立ち上、勝利至上のチームなら、それは分かる。しかし、うちの子の高校のサッカー部はそんな場では無いし、去年まではそうでは無かった。何が変わったって監督先生のポリシーが変わっただけ。しかし、うちの子は、監督先生のポリシーに関係なく、というか、現時点では多分変わったおかげで、2年生ながら3年生の代の試合に出場できている。だから、どうしても他人ごとになってしまう。
しかし、子供の方は、チームメイトの話なのでもっと敏感であり、仲の良い子も辞めるみたいなので悩んでいるようだ。
実力主義って、それほど強くも無い高校の部活、しかもBチームの運営において、振りかざすべきものなのかな。監督先生が、部員全員に対する教育的観点から、良い塩梅を探るべきものであると思うが。
高校の部活サッカーは、人生のうちで限られた2年強しか経験できない貴重なもの
高校の部活は競技としてのサッカーだから実力主義は当たり前という考えを否定するつもりはない。ただ、1年間やって来た生徒に対し、突然、これまでとは違う競技的側面を強調する方向に突然方針変換してしまうというのは、ちょっとねぇと思うのである。高校でのサッカー部という経験は、うちの子の高校では大体2年と少ししかできないのである。人生のうち、たった2年…卒業したら2度と経験することができない貴重な高校生活の時間を費やすものだから、余り方針を変えてはいけないと思う。監督先生としては、自分の色を出したいとは思うけれど。