いや、これさあ、模倣していないとしても、人の造形だけでなく、動きを表す線があることまでが似すぎているから酷似といわれて取り下げるのはやむを得ないなぁ。地方公共団体政策ということを考えると、何故これが通ると思った…であるし、制作され販売されるまで何故誰もストップわかけなかったの両面で非難されるべきだと思う。あまり気にせず気軽に作って騒ぎになったという感じがするのだよね。
阿波踊りのゴタゴタもあったし、今年の徳島市の夏は大荒れ。
記事
作者の認識は関係なく、キース・ヘリングの特徴ある人間の絵をイメージさせるに十分な類似性はある。特にキース・ヘリングの絵では四つん這いになる絵なかなり有名なんだよなぁ。
キースヘリングの作品
((Radiant Baby from Icons series), 1990, The Keith Haring Foundation, https://www.haring.com/!/art-work/773 2023/9/3 アクセス確認)
類似点・相違点
キース・ヘリングのパターンは人の周りの線は人の動きを表すことが多い。参考として上げたものは放射線条の表現だが、これは"Radiant Baby"、"光を放つ赤ちゃん"という作品だから。エコバッグの方は、地震の揺れを表す線。違うと言えば違うのだが、四つん這いの人はの周りに動きを表す線。これはキース・ヘリングを強くイメージさせるデザイン。これはさすがに地方公共団体としては、強行突破は難しくて販売中止しか無いのだろうなぁ。
キース・ヘリングを教養として知る人が誰も関わっていなかった
毎日新聞によれば、
市内部でヘリング作品との類似性を指摘する声はなく、デザインを担当した職員は「ヘリングの作品は知っているが、参考にはしていない」と話しているという。
ということだけれど、デザインした職員はともかく、制作過程で誰も酷似していることを指摘してストップがかからなかったというのが、ダメだとは思う。キース・ヘリングのデザインは、ずっとユニクロのTシャツになっていたし、よく目にしたでしょうに。製作に関わった人は何故誰も気づかなかったのよという感じ。気づいても…という人もいたのだろうけれど。職員のデザインということだけれど、ちゃんとプロにデザインを発注しなかったことが仇となったのかなぁ。
「市内部でヘリング作品との類似性を指摘する声はなく」…これが引っかかってならない。