時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

【高校部活サッカー】うちの子のクラムジー振り返り


うちの子が中2の頃から中学サッカー部において上手く動けなくなっているように見えたので、勝手にクラムジーではないかと思ったりしていたのですが、それから3年が経過し、クラムジー状態から抜けたと思うので、ふわっと振り返ってみます。医師やスポーツトレーナーのお言葉ではなく、単なる個人の感想ですので、それを前提にお読みください。

前提

うちの子は、幼稚園時代から背の順はいつも先頭。成長期の突入も遅く、恐らく中2の春くらいから。高2の春の学校の測定で170.8センチと平均身長となった。現在は高2の初秋、高校に入ってからの1年半弱で4センチ程度伸びて来たが、身長の伸びはかなり鈍化していて、平均身長の少し上で止まりそう。

相対的クラムジー突入時期

あくまでプレーを観ていての感覚的な話ですが、中2の秋くらいには、チームメイトと比べて明らかに動きが見劣りするようになっていたと思います。ただこれはうちの子のクラムジー入りと他の子のクラムジー明けが重なってプレーの差が誇張された時期なのではないかと考えます。よってあくまで相対的な突入時期になります。本人の感覚では、1年の終わりの頃には、上の学年のチームで試合する人が増えてきて自分の出番が少なくなってきているようなことを既に言っていたと思います。

相対的クラムジー期間

中2以降、同級生のチームメートはとっくにクラムジーが明けて、ガンガン肉体を大きくしていく段階に入る中、うちの子は皆より遅れてやって来たクラムジーを享受。部活が休みの日や平日早朝に自主練を頑張ったり、手の使い方や走り出しのタイミングを早めたりとプレーを工夫してもチーム内の相対位置は下がって行った。スタメンでも、監督の先生の評価で、体力がないから後半は変えるとか言われたりして、本人はフル出場する体力はあると激怒していたが、まあ身体が小さいと体力ないと思われちゃうよねぇ。

相対的クラムジー明け時期

高校では高1の秋、3年生がいなくなってしばらくしてスタメンに定着したので、遅くとも高校1年の夏くらいまでには、チームメイトとの対比でみて動けるようになっていたと思います。入学時に既に新入生の中で上位に着けていたようなので、実際は中3の高校入試モードに入っていたどこかのタイミングでクラムジーは明けていた可能性が高いです。振り返って思い出してみると、中3の初夏から夏のあたり、最後の大会のタイミングでスタメンに定着したりフル出場もあったり、相手との駆け引き上手く抜いたりと、クラムジーが明けていたかもしれないという心当たりも出てきます。まあこれ、先生が、最後の大会だから3年生を優遇してくれたとかそういうことかもしれないけれど。上手く行き始めたら、良くないことは忘れてしまう性格なので、明けたのがいつ頃かは分からないです。ただ、高1の秋には、フル出場するか否かが関心事になっており、クラムジーのことは全く気にしなくなっていたはずです。

考慮が必要な点

以下はあくまでチームメイトとの動きの差、出場機会の差という相対的な物差しでのうちの子のクラムジー評価における要考慮点です。

クラムジーというより体格差の問題かも

中学時代の身長が平均と比べても10センチ以上、成長の早い子や先輩とは25センチ以上も低い時とは異なり、高校入学時には身長は平均近くになっており、クラムジー云々ではなく、単にチームメイトとの体格差が減少したことで、動きが良く見えるだけの可能性があります。

相対的クラムジーによる逆転現象

中1の頃、背がかなり低いのにうちの子が、1つ上の2年生に混じっても目立てたのは、チームメイト達が逆にクラムジーだった可能性があります。というか多分そうだろうなと思います。うちの子は小さいのに活躍できていると喜んでいたけれど、他の子が絶賛クラムジー中だったというだけの話かと。

中1の後半からうちの子が沈み始めたのは、2年生や成長期が早く来ていた同級生がクラムジー明けになり、ガンガン活躍し始めたからではないかと。そしてその半年後くらいにうちの子自身にクラムジーが襲い掛かり、差が広がったのではないかと。

クラムジー中と明けた後の動きの違い

小学生の時から、足もと、キックの精度は良かったのですが、ドリブルで抜いたり、敵に囲まれそうになった時の身体のこなしがクラムジー期間中は悪くなったように見えました。要は以前よりボールを取られるようになったと。それが、クラムジーが明けたと思われる時以降は、あくまで個人の感想ですが、ドリブルもスムーズに見えるし、ダイレクトプレーも上手く決まるようになったと思います。バタつくことがなくなり綺麗なプレーになった感じです。気のせいかもしれませんが。

クラムジーに関する他の子の話

うちの子の話ではないのですが、小学校の頃のチームメイトで中高は別の学校のサッカー部に行った子の話。あくまでうちの子から聞いた話が主で私が直接見たのは小学生時だけという前提があります。

幼少期からとにかく背が高い子だった

小学校低学年の頃からとにかく背が高く、体格も良いのだけれど、競技サッカー的な色合いが出てくるU-12辺りで、アジリティが極めて低いことが露呈。しかしこの子のプレーからはサッカーが大好きなのが伝わり、だからこそ、その子の必死のプレーを見る度に、頑張っているのに動きが悪すぎて本人も可哀想だし、親ももどかしくてみていられないのではないかなと思っていた。

背が高くても中学時代は試合に出られない

中学時代も同じ感じだったらしく、中3の夏の段階で身長が180センチ近くになっていても、スタメンどころか試合に出ることも難しい状況だったと。なお、中3になっても身長は伸び続けています。

高校で身長の伸びが止まったら、晴れてAチーム入り!

高校になっても伸び続けた身長が遂に止まり、クラムジーも明けたら、うちの子より強い学校のサッカー部のAチーム入りしていると。

以上、中高部分はうちの子から聞いた情報。

重症のクラムジー

小学校時代以外は自分で見てはいないので、うちの子から聞いた話を元にした推測でしかないが、元々大きく生まれ、幼少期は普通の子と同じように伸びて来ても、生まれた時から高い身長というアドバンテージから、ずっと背が大きい子扱いだった。相対的大きさは変わらない感じだったので、思春期は普通のタイミングで来て、クラムジーに突入。しかし普通の子の成長期が終わっても、その子の身長は伸び続け、その間もずっとクラムジーは継続…そういことなのではないかと思います。中学時代が最初から最後までクラムジー期間ならば、中1のときは成長期前でクラムジー知らずだったうちの子より酷い。そして、とにかく長いクラムジーというか成長期が明けたら、遂に爆発的に上手くプレーできるようになったというか、Aチーム入りを手に入れたと。これ、クラムジーで説明できると思うけど、長過ぎる。高2で明けたようなので、まだ高校の部活サッカーを楽しめる時間が残っていて良かったけれど。

サッカーを続けることができた環境の良さ

背が高いのに出場機会に恵まれないというのは、背が低いのに出場機会に恵まれない子と同様かそれ以上に屈辱を味わったはず。大きいのに動けない、大きいだけ…とか言われないまでも思われていそう。可哀想だと思いながらも私もそう思っていたし。それでよく高校までサッカーを続けてこれたと思う。身長が高いということが、サッカーよりも直接有利に働くスポーツは他にあるわけだから、そちらに行くという選択肢も有っただろうに。それほどサッカーが好きということだからすごいと思う。逆にその子がサッカーを続けられたということは、親だけでなく、監督やチームメイトといったこれまで所属したチームの環境も良かったのだろうなとも思う。

そもそもクラムジーとは何なのだろう

検索してみても、医師やスポーツトレーナーのような人が解説したようなものは、ほとんど見つからない。これは3年前と変わらない。何故なのだろうという気はする。日常生活には困らないし必ず明けるのだがら、医学的に取り上げる意味がないテーマなのかもしれない。

少なくとも私は、そもそもクラムジーとは何かをちゃんと理解しないまま、何となく知識を得て、自分の子にも遂に来たと思っていた。これはあまり良いことでは無かったなぁ。うちの子はすでにクラムジーから抜けているが、クラムジーに関してちゃんとした情報が誰でも容易に手に入れられるようになれば良いのになと思う。