高校2年で自分たちの代になると、他の高校に行った中学の時の友達でAチームスタメンになる子が出てくる。部活なので高校により強い弱いがあるからAチームスタメンと言っても、別の学校に通うBチームの同級生より上手いとは限らないわけだが、やはり皆スタメンの座を勝ち取ると嬉しいみたい。地区のリーグ区分でうちの子と同じ(部活サッカーの)レベルの高校に行っている子もいるため、友達の高校と対戦することもある。
サッカーを辞める子も出てきた
中学時は、高円宮杯でクラブチームを倒して比較的勝ち上がった部活チームであったので、高校に上がってもサッカーを続けていた子は多かった。しかし段々辞めたという話を聞くようになってきた。Aチームに上がれないとかスタメンになれないとかいう噂を聞く。進学を考えれば、部活を辞めて勉強に打ち込むことは意味あるしその決断は良いと思う。ただ、最近聞いた子の話は、地区の新人戦までAチームのスタメンで出場しながら、辞めたということだった。理由はわからないけれど、人間関係や部のカルチャーなのかな。
うちの子はせっかくスタメン定着したのに、突発的に練習休んだりしてる
体調不良だなんだと休んで、スタメン落ちどころか、Aチームの公式戦に出られなくなったり、Bチームに落ちたりしている。
ただこれが単なるズル休みというわけでもなくて、Aチームで試合に出ることのプレッシャーが原因となっている感じ。精神的に参っているみたいなので、まあ、好きにさせているが、小中時代は"上手いけれどフィジカルが弱い"と言われ、スタメンで出るところまでたどり着いても途中交代ばかりだったのが、せっかくスタメン定着、フル出場できるようになっているのにこれかと思わざるを得ない。
一芸に秀でた中学時代のチームメイトたちの状況
中学時代、走力頼みで体格も良い子が、高校入学時にそもそもサッカー部に入らずという話を聞いた時は驚いたが、限界を分かっていたのかも知れない。その子、中3の春には170センチ超えで体格もしっかりしていた。身体の成長が早かったから有利だったわけだけれど、今も身長はあまり変わらないらしい。
もう1人は逆に小柄だが運動神経全般に優れた子で、部活を続けていた。中学時は足の速さと対応力でスタメン安泰だったが、高校ではAチームに上がれないらしい。高校でもサッカーを続ける子は、大抵中学時は定位置スタメンの子。中学でサッカーをやっていた子の中で自信がある子が高校サッカー部に上がってきている。そして、高校では体格がないことのマイナスが中学以上に効いてきている印象。運動神経だけではカバーできないパワー、中学時代に一番の足の速さでスタメンであっても、そもそも高校では、そういう属性の子が何人も入ってきている。そんな中でもズバ抜けて速ければ別だろうが、似たような子がいたら、他の点で勝らなければならない。うちの子の中学のチームメイトは、運動神経と足の速さはあったが、ボールに対する丁寧さがなかったので、高校では厳しくなったみたい。練習もサボり気味になっているという話を聞いた。
体格は並、ボールさばきとキックの精度が売り
うちの子は、高2にしてようやく体格は平均になった。走力等はもう少し上がるかと思ったが、思ったようには上がらなかった。しかし、ボールの扱いとキックの精度は入学した高校でも優れていた。たまに試合動画を見せてくれる。それは特に良いプレーであるのだろうが、一撃で味方の得点チャンスになるボールを出している。中盤自陣寄りからのキックの精度とトリッキーさは親として嬉しい。ドリブルの展開は、やる機会があってもあまりしないのは、体格のなかった小中時代の名残だろう。中学までは体を当てられると飛ばされてボール奪われることが多かったから。とはいえドリブルは中学時代よりは増えてきてはいる。しかしそれでももっと行けると親としては思う。
中学時代、クラブチーム出身者と部活出身者の違い
一般論というより、うちの子の中学のサッカー部の場合だけれど。一芸に秀でた選手が10人のフィールドプレイヤーの中に4人いて、要となる選手がFW, MF, DFに1人ずついて、後はバランスよく描くポジションを担える選手がいたという感じで、全体として強かったから、普通のクラブチームよりは強かった。しかし、戦術的なものがあるわけでもなく、それらを教えられていたわけでもなかった。個の力とそれを生かすことに特化したプレーがチームメンバーの中で出来上がっていただけで、相手のことなど見ずに自分たちのプレーで勝っていた(これ、今の日本代表が海外の強豪国に勝っているのと相似形のような気がする)。
そのツケがうちの子に今来ている感じ。クラブチーム出身のチームメイトが普通にできるポジショニングができず苦しんでいる模様。それでもうちの子の高校は強豪校というわけではないので、キックの精度という一芸で試合に出られている感じと本人は言っている。まあ最近は出られなくなって来ているけれど。