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大阪羽曳野の火災:火元の男性発言と間違いそうなミスリード誘う書き方してる


大阪羽曳野の住宅17棟全半焼の火事。「正月の準備を全部済ませていたのに、家は天井が落ちてしまっていて、どないしたもんか。かなわん」というコメントを誰がしたのか分かりづらく、火元の男性にも取られそうな文になってるの、意図的に見えるのだけれど、どうなのだろう。

記事

 

誤解生みそうな箇所

火元の男性に関する記述は、まず、

この火事で、火元の住宅に住む一人暮らしの男性が軽いやけどを負って病院に搬送され、近隣住民は避難して無事だった。

で始まる。警察発表の情報が続き、その後、

男性は同署に「携帯電話を充電中のコンセントから火が出た」と説明しているという。

と火元の男性の記載がある。その直後に、

自宅に火が燃え移り、焼け出された男性(81)は「午前5時頃、突然、横揺れがして目が覚めた。炎と煙が上がり、バンバンとすごい音がしていた。近隣住民で協力して水をかけるなど消火したが、全く歯が立たなかった」と振り返った。

と続く。確かに「自宅に火が燃え移り」なので火元の住人ではないと読める。しかしコンセントから家に火が燃え移ったと読めなくもない。手がかりは他にわざわざ年齢を記載していること。火元の住人の年齢は記載されていない。記載されていれば、違う年齢の人だから火元の男性とは別人だとすぐわかる。しかしこの記事ではそれができない。

ミスリードするとどういう読まれ方になるのか

81歳男性が火元の男性と誤解すると、火元の男性が、

正月の準備を全部済ませていたのに、家は天井が落ちてしまっていて、どないしたもんか。かなわん

と言ったことになってしまう。流石に火元で住宅17棟を全半焼させた火元の男性が、こんな他人事のようなコメントしたとしたら新聞読者も酷いなという感情が湧いてくるはず。この記事を書いた記者は、それを意図してミスリードしているような気がしてならない。

ちょっと文を工夫すれば良いだけなのに

自宅に火が燃え移り、焼け出された男性

と書くから、火元の男性か否か分かりにくいだけで、

自宅に火が燃え移り、焼け出された隣に住む男性

とか、

自宅に延焼し焼け出された男性

とか、

とすれば良いのにと思う。

結局…

この記事は、火元の住人が他人事みたいな発言をしたと受け取られる編集を意図的にやったのか、それとも編集者が意識しないままそうなっだだけなのか。