時々のこと

子どものサッカーについて。小学校から遂に高校までたどり着きました。その他時々のこととか。

ぶんぶんぶんはちが飛ぶって、誰視点なのか?


童謡「ぶんぶんぶん」の国語現代文的読み解きは非常に難度の高いものである。

情報の少ない歌詞

ぶんぶんぶん  はちがとぶ
おいけのまわりに のばらがさいたよ
ぶんぶんぶん  はちがとぶ
難しい。情報が少な過ぎる。

呼びかけの相手は誰?

「野バラが咲いたよ」とはだれに向かって言っているのだろうか。

解釈例1

一見、ハチに対して「池の周りに野バラが咲いたから蜜を集めにいきなさい」と言っているようだ。この場合は、「ハチ」に向かって言っていることになる。

解釈例2

しかし、「ブンブンブンとたくさんハチが飛ぶなあ。なんでだろう、あっ、そうか。お池の周りに野バラが咲いたのか。だからブンブンブンとハチがたくさん飛ぶのか」という理解も可能である。
解釈1は、更なる解釈が可能である。そのために、歌詞の順番が「ブンブンブンハチが飛ぶ」とまず最初に言っていることに着目する。
この状態は、まず自分の身近なところでハチが飛んでいることを指してる。こういうシチュエーションで、「お池の周り」と言えば、お池はちょっと離れた場所にあると想定できる。つまり、「私の近くに飛んでいるハチよ、向こうにあるお池の周りに野バラが咲いたから、蜜を集めにいきなさいよ」と言っているのだ。
しかし解釈できるのはここまで。
本当は、この発言が「ハチの為を思って親切心から言っている」のか「自分の周りを飛んでいるハチを遠ざけるために言っている」のかどちらであるかを言い当てたいが、残念ながら私にその解釈力は無い。

真実は分からない

このように、この短い歌詞も、色々解釈が可能であるが、個人的には、この歌詞は解釈例2が妥当であると考える。あまり強く言いきれないが、「野バラが咲いたよ」と言った後も、ハチは相変わらずこの人(もしくはハチ)の周辺を飛んでいるようなので、この人(もしくはハチ)自身がお池の近くにいると考えるのが自然。解釈例1では、ハチを追いやろうと「お池の周りに野バラが咲いたよ」と、言ったがハチに言葉が分かるわけも無く「相変わらず私の周りをとんでいるよ」という解釈になってしまうように思えるので妥当でない気がする。
自然と思われる解釈
ゆえに、この解釈が自然なのではないかな。

「ブンブンブンとたくさんハチが飛ぶなあ。なんでだろう、あっ、ちょっと見ぬ間にお池の周りに野バラが咲いていたよ。だからブンブンブンとハチがたくさん飛ぶのかあ」